リマ沖縄校の校長、長嶺弘子先生。ナミのお師匠であります。沖縄のマクロビオティック第一人者の弘子先生に全面バックアップをいただいて、開催20回目を迎えることができました「食事瞑想」、穏やかなお天気に恵まれました。

ご参加されたみなさま、素敵なお時間をご一緒いただきまして、どうもありがとうございました。


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ドアを開けたら、無言で過ごしていただくひと時の始まりです。


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瞑想スペースには、弘子先生らしい、野花とアレンジしたお花が活けてありました。


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今回は久しぶりにbio cafeの方で開催。藍染ののれんが清々しい。


最初に瞑想のための座り方の説明から、そして呼吸を練習していきます。ストレスにさらされていると浅い呼吸になり、肩と首周りの小さな筋肉を日常的に使っているために、そのあたりに負担がかかります。まずは普段、無意識下で繰り返している呼吸の意識化、呼吸筋(肋間筋・腹筋・横隔膜)を使って体幹を感じながらお腹の底まで空気を入れてゆく腹式呼吸から始めました。

吸う息、吐く息への意識を深めるイメージの方鼻呼吸、自分が気持ちがいいと感じるペースの息をカウントしてゆくヴリッティ呼吸身体の感覚への気づきを促し、徐々に意識を五感に向けていきます。匂い、音、身体感覚。普段は"脳の入れもの"のように扱っているからだですが、その感覚を味わうのです。

その後ソーハムのマントラを体の中に響かせてゆく呼吸瞑想、マントラと呼吸を一体化してゆきながら、次の瞑想に入っていきました。高まった身体感覚を感じてのチャクラ調整、頭のてっぺんから全身を包んでいくイメージニング、腕を額までゆっくりと持ち上げていくヴィパーサナ瞑想、などを終えて、お食事に移りました。

今年から「食事瞑想」のお料理は精進料理です。弘子先生の心がこもった春のマクロビ精進料理を楽しんでいただきました。完全に精進料理にしない理由は、精進料理は砂糖を多く使うからなのだそうです。

炒った玄米を小豆と炊いたリゾットのようなご飯のお椀に、甘・塩・酸・辛・苦、それにカツオ出汁ではありませんが、うまみも加えた全ての味覚で作っていただいた、島の春をキャンパスに描いたような野菜のお皿。弘子先生のお心遣いが溢れていました。


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写真には写っていませんが、小豆と炒り玄米のお椀は、酸っぱさを保ってはいますがフルーツのような味になった、五年越しの梅干しといただきます。花のような盆のヨモギのお餅に添えられたルコラの花と、軽い苦みのある濃い桃色の花はどちらも食べられます。五味の苦味はこの花でも出しているのだな、と弘子先生のセンスに感心いたしました。


ご参加された方々の、気づきです。

  身体感覚を意識する誘導で腕と空気の境目を感じようとしたら、腕が無くなったように感じた。
  普段瞑想を試みても集中できずにいたが、音に意識を向ける誘導から瞑想が深まった。
  意識する深い呼吸が難しい。普段自分の意志で呼吸するなんて、したことがなかった。
  イメージの方鼻呼吸で、鼻の通りが良くなった。蓄膿症の人に効くのでは。
  動いていないかのようなスピードで腕を持ち上げていると、もはや自分で持ち上げているという感覚ではない。
  食事の最初の一口を口に入れたら、優しい味が沁みてきた。
  自分が弱っていたんだと分かった。
  口の中で、いろいろな味が一杯に広がる。
  果実からの、自然な甘さが美味しい。
  丁寧に生活したいと思いました。


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「食事瞑想」の目指すところは、日々忙しい中でないがしろにしてしまうもの、でも実はとても大切ものへの意識の回帰、マインドフルネスへのお手伝いです。ほんの数時間、言葉を発するのをやめて、呼吸を深めて心を静かにし、命を繋ぐ食事に感謝しながらご飯をいただく。

目の前のこれからいただくご飯は、作物した人、それを運んだ人、そしてそれを作った人がいて、それに加えて自分のこころとからだのために、そのご飯を選んだ自分がいます。その全てに感謝しながら、ゆっくりと咀嚼して取る食事。

テレビを消して、雑誌やコンピュータも閉じて。一緒にいて快適だと感じる人と、またはお一人で、落ち着いた心と環境で食事に注意を向けて食べることが大切です。誰かと一緒なら、あまりおしゃべりをせずに、食事に集中します。
音や音楽があったほうがお好きでしたら、感情を過度に刺激をしないもの、静かな時間を邪魔しないようなものをかけてもいいと思います。ご自分が快適だと感じられる環境を整えて、食事の時間を少し瞑想的に過ごしてみましょう。

とは言え、なかなか自分でするのは簡単ではないかも知れません。難しいと感じたら、「食事瞑想」をぜひ利用してくださいな。命と親密になる数時間、
何かの気づきが、きっとあるはず。



tinsha











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