スパイスを見ているだけでハッピーになりますが、出来上がりの味を試すと、毎回毎回、「蓮華の御足にひれ伏します。」という気持ちしかありません。

どうしてこんな味になるのだろうか...。何度も書いていますが、インド料理はスパイスの妙、その絶妙のハーモニーで作られます。塩は、スパイスの量に比べると本当にわずかしか、使わないのです。
私には簡単ではありませんが、インド人の調理人たちにとっては、頭の中でロジカルに調合できるものなのでしょう。

日本食には醤油という万能調味料があり、これを使えば何とかなりますが、インド料理のスパイス使いの複雑さにはかなわないと思うのです。


spices


南インドベジ料理には、カレーリーフ、マスタード、ココナッツファインが欠かせません。




最近はまっている南インドベジ料理でよく使っているスパイス、マスタード・シードとカレーリーフですが、この2つが合わさるとマジックが生まれます。マスタードは白、茶色、黒と3種類あり、インド原産はブラウンマスタードです。マスタードの名前は、ワインを作る時に、種を粉に挽いたものを発酵前のぶどう果汁、グレープマストに加えていて使われていたことからきています。ラテン語で"燃えるマスト"という意味の「mustum ardens」と呼ばれ、そこからマスタードという名前になったようです。
パチパチと音がするまで油と炒めると、素晴らしい香りが立ちます。

そしてカレーの味がする、この不思議な葉っぱカレーリーフですが、弾けたマスタードシードの後に鍋に投入し、パリッとするまで炒めたら、野菜の具材を加えます。すると...、魔法のように香りが立ち上がるのです。
カレーリーフは血行促進作用と鎮静作用、またターメリック同様に抗炎症作用があります。私のインド料理の師匠であるプーナム先生が、「インド料理を食べてたら、病気にならないわよ。」と言うのも、大げさではないだろうと思います。



goyaPoriyal


ゴーヤーとトマトのココナッツ・ポリヤル。沖縄とインドが仲良くしている美味しいサブジです。




さて、来月からスタートの新しいクラス、いろいろありますが、その一つは「今日のヨーガとインドカリー」です。毎月第3月曜日の午前10時半から、お昼をまわって12時50分まで。ヨーガ後にいただくベジのインドカリーランチ付で、オキシャンティの各クラスをローテーションでお楽しみいただけます。

第一回目は「Art of Asana, Body Balancing/アーサナと歪み修正」クラスと、ランチのインドカリーは「Chana Masala/ヒヨコ豆のカレー」です。
4月14日月曜日10:30スタート、ランチ込みで、2500円。2日前までに、ご予約をお願いします。





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