今年最後のお月様、上弦の月になりました。満月まではエネルギーに満ちる時期、ダイエットなどは満月以降に、と話してきた私ですが、先頃、全く逆の考えをお持ちのマクロビの料理家のご意見を聞きまして。

新月から満月までは徐々に緩み、体は溜め込んだものを排出する力が増していく、とのこと。今回はこれでいってみようと思います!デトックス効果の高いものを食べて、陰ヨガで腎臓に繋がる腎経を刺激し、満月をピークに老廃物を流していきましょう。

体の基礎となるエネルギーである3つのドーシャ。自分のドーシャは知っていますか?風のエネルギーの「ヴァータ」、火の「ピッタ」、水の「カパ」、このトリ(3つの)ドーシャのバランスが崩れると消化の火である「アグニ」がうまく働かず、未消化物「アーマ」が蓄積されて病気や老化を進行させます。
アーユルヴェーダにおけるこの未消化物「アーマ」とは、生化学・医学生理学でいうと、老化の原因物質であるAGF(Advanced Glycation End Products)/終末糖化産物です。インドの先人達は何千年も前に、現代の最新医学で説明されるものを知っていたんですね。


tulsiFlower


アウエイから戻ってきた時には病気になっていたトゥルシーは、最初の花を咲かせました。
しかしこれから木に育てるので、せっかくですが摘んでいきます。


終末糖化産物AGEはタンパク質と糖が加熱されてつくられる物質で、毒性が強く老化を進めます。血中のブドウ糖過剰により体内で生成されるものと、食物により取り込まれるものがあり、例えばホットケーキのこんがりキツネ色になっている部分、小麦粉(糖)と卵や牛乳(タンパク質)を混ぜて加熱することによって「糖化」した部分に発生しています。消化の段階で分解されますが、少量は排泄されずに、じわじわ体内に溜まっていきます。
揚げたり、焼いたり、炒めたりした動物性脂肪食品にはたっぷり含まれるので、これからの宴会シーズン、少しこのAGEの事を頭の片隅に入れておきましょう(笑)。覚えておくだけで、全然違います。

体のアーマとは別に、心にもアーマは蓄積されていくようです。メンタル・アグニは、心の経験を消化したり、解消するもの。心のアーマとは、解消しきれないストレスであり、それはもちろん体の不調にも繋がっていきます。
今年最後のお月様と共に、捨ててもいいもの、いらないものを、ぜひ手放していきたいです。

今回の解釈、新月から満月まではデトックス期間、とのことですから、掃除もこの時期にするのが良いようです。今日から満月までの1週間は、ちょうど年末の大掃除に充てるのもいいかも知れません。




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