インド料理を習う前は、ターメリックがカレーの色を出すのだと思っていましたが、玉ねぎでした。濃い色のカレーは玉ねぎを飴色になるまで、白いカレーは透明になるくらいに炒めます。カレーやサンバ、サモサ・フィリング、ピラフにと、あらゆるレシピに必ず入っているターメリックですが、量はそれほど使いません。以前の自己流カレーにはかなり入れておりましたが。考えてみれば、ウコンですから、量が多いと苦味が立ちますよね。


kurukuma


沖縄でもよく見かけるウコン、お花も「くるくま」という名で売られています。


私のインド料理の師匠、プーナム先生によると、ほとんど全ての料理に使われる理由は、その薬効です。消化を促し、体を温める。痛み止めとしても優秀です。痛みがある時、お湯にティースプーン一杯のターメリックを溶かして飲むと和らぐそうです。
「インド料理を食べるとお腹の調子がよくなるのよ~。」とプーナム師匠のお言葉。
いろいろ調べてみたので、簡単な覚書として書いておきます。

蜂蜜色の根茎は中国ではてんかんの治療に使われ、明るいオレンジ色の根肉は茹でるか蒸したのちに乾燥させ、料理に使います。サフランと称して売られていることもあるようですが、マルコポーロが果実がサフランに似ていてる、と西洋に紹介したようです。若芽と花房はタイでは野菜として食べています。
薬用では漢方で使用されているのはもちろん、タイではコブラ毒の治療薬として使われています。胆嚢機能の向上、血液凝固を抑制、肝臓内の毒素を減らして脂肪代謝を助ける効能があるなどの研究結果も出ていますが、ウコンは非ステロイド性の抗炎症性をもち、「クルクミン」というポリフェノールが豊富です。このクルクミンはアルツハイマー病の発症原因である、脳内物質の結合による神経細胞損傷、そこに至る物質の結合を抑制します。発症後にも、アルツハイマーによる脳の慢性的な炎症状態を和らげるため、症状を改善します。

素晴らしい抗酸化力と抗炎症作用です。カレーを頻繁に食べてターメリック・パウダーを摂取するのとは別に、沖縄は旬になると、生のウコンもたくさんロコ・マーケットに並びます。今までは泡盛に漬けたことしかありませんでしたが、今度は何か別の使い方を考えてみたいです。

そう、ちなみにウコン泡盛は、何というか、漢方でも飲んでいるような味でした。その後漬けてはいないのですが...。



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