病院から葬儀屋へ母を搬送。安置。
自宅は兄が棲み着いたゴミ屋敷だし元々帰る予定もなし。
私とダンナは母の側で2日過ごす。
通夜当日。
叔父(母弟)が予定時間の30分前になっても来ない。
叔母(母妹)が電話をかけるとまだ自宅にいたようだ。多分定刻には間に合わないだろう…と特に何も思わず式に臨む。
焼香も終わり、読経の途中で叔父夫婦到着。
僧侶が退場して控え室に戻った直後、
叔母「アンタ達!何で遅れたの?!」
叔父嫁「チンチンカンカンで………」
叔母「アンタ達!!何様のつもり!!」
叔父嫁「じゃあ私達に飛び込んで死ねって言うんですか!!!」
私は唯一の弔問客である兄の会社の社長さんにお参りのお礼と挨拶中。
(まさか今死ねとか言った?まさかね?)と思いながら挨拶を続ける…
叔父嫁は私のところに来ていきなり
「あのね、チンチンカンカンでね…道が分かりにくくて迷っちゃって…」
チンチンカンカンとはどうやら踏み切りの事を指すらしい。要するにチンチンカンカンで渋滞に巻き込まれ、道にも迷った、と。
完全にパニクってはいるものの、70の大人の言い訳としては、さすがに納得いかない。
私「間に合うように早めに出てくだされば良かったのですけど…」
叔父嫁「…………」
その後も叔母と叔父嫁の怒号が飛び交い止まらない。
叔母も叔父も生前からそれぞれで母を心配して(フリ?)ちょくちょく連絡をくれていた。
どうして静かに見送れないのだろう。
だけどまぁ仕方ない。それが母の兄弟だものね。こんな事になる予想がつかないでもなかったけど、そうなるから通夜には来るなとも言えないし。
最初から距離を置いて付き合うべきだった、と後悔
そして、もう一つ不思議な出来事があった。葬儀の打ち合わせが始まってすぐに、亡き父の兄弟から電話が入った。
私は父方の親戚にはもう知らせないと決めていたのだけど
親戚「久しぶりね〜!お母さんはどうしてる?元気にしてる?」
この人は透視でもできるのか?…
さすがにこのタイミングで亡くなった事を言わないわけにはいかない……
葬儀の日程を伝えると、葬儀には父の兄弟3名が来てくれた。
修羅場の通夜、葬儀、火葬までを終えて、グッタリ。
通夜に遅れた叔父夫婦は逃げるように帰って行ったので、理由も何も聞けずじまい。
まぁ母も居なくなった事だし、もうお付き合いもこれきりでいいか、と思う。