タミヤCC-02はCMSと呼ばれるステアリングシステムを採用しています。
CMSとは「シャーシマウンテッドサーボ」や「シャーシマウンテッドステアリングシステム」の
頭文字ですね。
サーボがシャーシ側に取り付けられている為、
見た目がリアルです。
 
SCX10やCR-01等のホーシング上にサーボが取り付けられているタイプは、
サーボこそ丸見えですが、確実なステアリング機能が期待できます。
CMSは、見た目は良いですが
サーボとナックルが別体なので、理論に基づく構造でなければ
最悪なステアリングとなります。
 
私が所有しているCMSシャーシは
SCX10ⅱとTrail Finder2です。(TF2はオプションのリンクキット組み込み)
この2台は理論に基づく構造です。
では理論に基づく構造とは?
 
ホーシングをリンクで繋いでる車は、
リンク取り付け部がボールコネクトです。
そのお陰でスムーズに足が動くわけですね。
CMSの構造ですが、シャーシ(サーボ)ユニットと
ホーシングユニットがそれぞれ別ユニットです。
そこへサーボ側とナックル側のピボットをロッドで繋いでます。
単純に考えると、これでサーボを動かすとナックルが動きます。
要はステアリングが動作する訳です。
 
ここで問題となるのがリンクの取り付け部。
ボールコネクトなので、ホーシングは上下に動きます。
その事は問題ないのですが、実は左右にも動いてしまいます。
CMSでホーシングが左右に動くとどうなるか?
サーボとナックルのピボット部の距離が変わります。
そしてピボットはロッドで繋がれてます。
長さの変わらないロッドで繋がれていて、ホーシングが左右に動くと
ナックルが動いてしまいます。
 
どう言うことかと申しますと、
ステアリングのセンターが出ない・左右で切角が違ったり。
CC-02をお持ちの方、試しにフロントホーシングを左右に動かしてみて下さい。
ステアリングが動きますよね?
これがCC-02の問題点です。
冒頭での言葉を利用すると、
「理論に基づいていない構造」です。
 
SCX10ⅱやTF2はCMSですが、ホーシングの左右の動きを規制するロッドが
取り付けられています。
ラテラルロッドがそれです。
※パンハードロッドとも言います
ラテラルがあるとCMSでもしっかりとステアリングが動作します。
 
CC-02に話を戻しますが、
今後、ラテラルを張る為のオプションが出るのなら
メーカー戦略と取れます。
もしも、そうでなければ・・・
タミヤ・・・ヤバイですね・・・。
 
どちらにしても、ラテラル無しのCMSは絶対にライン取り出来ません。
左右の切角が、時と場合に違う。ステアリングのセンターが出ない。
どう考えてもライン取り出来ません。
そもそもマトモに走る訳がないので、ラテラルロッドをシェイクダウン前に自作しました。
自作と言っても、市販のサーボマウントを使ってるだけですが・・・。
そこへ適当なロッドを取り付けて調整式にしました。
ロッドエンドは取り敢えず手持ちの物を使っただけなので、
今後変更する予定です。
写真で見ると、大した事ない風ですが、
ここまで仕上げるのに、実はかなりのトライ&エラーを繰り返しました(笑)
 
ラテラルロッドのお陰でステアリングは完璧です。
ホーシングの傾きに関わらず、左右しっかりステアリングが切れます。
勿論、ステアリングのセンター出しも完璧です。
 
根本的なステアリング切れ角が少なめなCC-02ですが、
それでも、しっかりとステアリングが動作してくれる様になったので
気持ちよく走らせる事が出来そうです!