先週は出張に行っていて、西海岸だったので飛行機の時間がそれなりに長くて、久しぶりに映画を観た。
1本は燃えよ剣、
もう一本は銀河鉄道の父
燃えよ剣は、司馬遼太郎の代表的小説だが、それを2時間程度の映画に収めるのに無理があった。
端折りすぎ。
踊ったり、戦闘したりのシーンも多く、こんなことより人間関係や土方歳三や他の人物の人間性を描いて欲しかったなあ、と思った。
原作は好きなので残念だった。
ゆきの描写なんか原作では涙無くしては読めないんだが、映画ではなんともあっさりしたものに。
よくあることだが、原作を読むことを薦める。強く。
2本目に行く前に、実は、これまた司馬遼太郎原作の峠も観た(Amazonで無料になったのでアイフォンに仕組んで行った)のだが、これもやはり上中下3巻の長い小説を2時間ほどに収めるのには相当な苦労、というよりも無理が生じていた。
小説を読むと涙が出て止まらないんだが(笑)
河井継之助の凄さ、それが最後のサムライという副題に繋がるはずなのだが、をもっともっと描写して欲しかったと思いました。
でも、燃えよ剣と比べるとこっちの方がいいかな。燃えよ〜は俳優選択からしてちゃらちゃらしてる感じ。比較の問題。
継之助役は役所広司、奥さんは松たか子。
で、最後に銀河鉄道の父。
題名から察せられる通り、宮沢賢治にまつわる話の映画。
宮沢賢治のお父さんが主人公。
これは、お父さん役が役所広司で、人気あるんだなと思わせるわけだが(わたしもいいと思う)、まあ、ストーリが貧弱。原作はあるのかな。
って、直木賞受賞作品だったのか。(笑)
映画は観てて途中でやめようと思いました。
宮沢賢治は好きで本は繰り返し読んできたが、そういえば、彼の伝記的な部分の知識は真空に近いほど持ち合わせていないことに気づいたので、弟さんが出された本を古本で手配して待っているところです。
宮沢賢治のああ言った弱い者の立場に立つ、優しいイメージはあるものの、実際の生い立ちや性質の知識予備知識がないところで観たのが不味かったのでしょうか。
なんか描かれ方が嫌だった。
銀河鉄道の父、原作は機会があったら読みましょう。
ちなみに、SL銀河も乗ったし、宮沢賢治の地元の花巻にも寄ったし、そこで宮沢賢治は、いまだに地元の人々から賢治さん、賢治さんと親しまれ、そう呼ばれ続けていることを知り、感心した記憶があります。
わたしみたいに、(好みの)昔の作家という捉え方ではなく、もっと賢治さんが生きてる感じを受けたのでした。
おしまい