こんにちはオキラクです。

オリンピックも明日8日に閉幕ですが、都内はその影響からか人出も多く、今週コロナ感染者は4,000〜5,000人をキープしており、続くパラリンピックの開催でこれから更に増加するのかと思います。


そんな中、土用の丑の日であった7月28日には食べず今更ですが食べて来ましたよ。


向かった先は港区東麻布1丁目に店を構える野田岩の芝麻布飯倉本店。

創業は寛政年間の1800年代。


野田岩と言えば、昭和天皇は鰻が大好物。偶に宮内庁の食膳課が野田岩の出前を頼むと、お喜びになってお召し上がりになったとの逸話があります。


野田岩は下の地図、東京タワー近くにある飯倉熊野神社⛩マークの下辺りです。

江戸時代の切絵図では飯倉町四丁目辺り

店構は土蔵造風で、看板には芝麻布飯倉と狐うなぎ?の文字が

表の土蔵造内2階の階段付近洒落てます。

蔓延防止期間中ですので、当然お酒は飲めません。鰻重が来るまで鰻巻きを注文

湯煎に入った鰻巻き

ふっくら焼き上げだ鰻と、だし巻きの味とが合わさり旨い!やっぱり日本酒だよなぁ


そうそう、看板の狐うなぎとは…

初代が麻布田島町(今の白金三丁目)にあった鰻の名店、狐鰻で修行した経緯とか、天然鰻の事を狐鰻と言ったらしいです。養殖物は顔が丸みがあり、天然鰻は餌を自分で探して獲る為、顔が狐の様に尖ってる事から狐うなぎと呼ぶらしいんですって。


待つ事20分程で鰻重が到着です。

ここの鰻は焼き色は明るい飴色で、焦げ目は無く丁寧に蒸され焼き上げたふわふわの鰻。見た目もとても綺麗に整っています。鰻本来の味を邪魔しないさっぱりとしたタレ。今回は折角なので3切身の桂6,200円を注文。ご飯は大盛りにしました。

鰻重の食べ方や作法なんてのはあまり気にはしなかったが、


最近、YouTubeなどで有名店の鰻重を紹介し食べる動画をアップする方々が居ますが、大抵食い方が汚い!


鰻を箸で切らず、そのまま摘んで齧り付き、後からご飯をぐちゃぐちゃと食べるなんてのは観てる方はオェ〜だね!


鰻丼なら熱々の鰻を箸で摘んで齧り付き、すかさず丼に口をつけ飯を掻き込むてのもありかもしれないが、鰻重なら左はしから箸で鰻を切り、ご飯とセットで行儀良く頂くのが旨い食い方だよ。


野田岩の鰻重を最後に食べたのはかれこれ3年前。ここ数年はタレが同じくさっぱりとして好みの芝の小ノ孝に通っている。今回改めて野田岩の鰻重を頂くとやっぱりこっちこっちで旨いなぁと…


贅沢な話だが、オキラクは物心つく前から鰻と言ったら野田岩しか知らなかった。住まいが野田岩の近所だった事もあり、鰻を食べる時は決まって祖父や親父が野田岩に出前を頼み、自宅で家族みんなで食べたもんだ。野田岩の鰻重は冷めても旨い!明治生まれで100歳で死んだお婆さんは、一度では食べきれず、残った分を冷蔵庫に入れ、後で楽しみに食べていた。


昔、お婆さんが楽しみに残していた鰻を中学生だったオキラクが黙って食べてしまい、鰻を食べる度にお婆さんに恨まれた思い出がある。


食い物の恨みは恐ろしいとはこの事だ。


今回、オキラクの誕生日祝いに奥様が野田岩に予約を入れてくれた。当然お会計は…


食べ終わりお会計の頃に奥様は化粧直しのトイレに立ちぎわ…


お父さんご馳走様♥️だって…


あぁ〜 

一番安いのにしておけば良かったかなぁ〜



メニューを載せておきますのでご参考に