【映画】からかい上手の高木さん | 野球と映画、ときどき…

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からかい上手の高木さん

(2024・日・119分)

原作:山本崇一朗

監督:今泉力哉

主演:永野芽郁、高橋文哉

 

人気コミックのアニメ化に次ぐ実写化。

映画では原作から10年後の設定で

大人になった高木さんと西片の

時間を描く。

 

私はコミックを未読です。

映画を観るまで

(男女)どちらが高木さんが

分かりませんでした。

チャーミングな高木さん(永野芽郁)

純粋だけど鈍感な西片(高橋文哉)

おそらく2人は原作のイメージに

寄せていたのではないでしょうか?

センター分けの高木さんは

中学生ぽくて可愛いかったです。

 

原作では最終的に2人は結婚し

さらに子供が生まれます。

映画では中三で高木さんの転校により

離れ離れになった2人の10年後の再会から

結婚に至るまでの空白のエピソードを描きます。

西片は母校(中学)の体育教師になっています。

担任する生徒の恋愛事情や不登校の生徒の

エピソードも絡めつつ高木さんと西片の

初恋が動き始めます。

 

「からかう」って定義が難しいですね。

馬鹿にするとか度が過ぎるとイジメやら

〇〇ハラになりそうな気がするし。

ちょっかい出したり関わるなんて

可愛いものでもないし。

漫画やアニメならそこをデフォルメして

ラブコメになるんでしょうが

恋愛映画の名手・今泉監督の手にかかると

ちょっと大人でビターな

ラブストーリーに形を変えます。

 

初恋が忘れられなかったなんて

韓国ドラマ風のストーリーではありません。

大人になって互いに人生経験を積んで

あらためて一対一で向き合って

話していくうちに

相手への好意を自覚し

自分の心を整理して言葉にしていくなんて

学生の時は絶対できなかったですよね。

その会話劇が、いかにも今泉監督らしい。

回りくどかったり、ややこしかったり(笑)

 

2人の淡い恋物語がメインですけど

小豆島の風光明媚な光景が秀逸。

あの砂浜で夕陽を見たいわ。

旅行で行きたくなりました。

また、中学時代の2人の

微笑ましいエピソードの

ちりばめ方と伏線回収が鮮やか。

そこら辺の表現は映画ならでは。

実写化の利点ですね。

 

前日に戦争をテーマにした

ヘビーな映画を連続で2本観たので

余計にこの作品の爽やかさに

心が救われたような気がします。

 

仕事に疲れた帰り道

週の半ばの家事疲れ

学校の授業や部活が終わった週末

ちょっと心を癒しに、ホッコリしに

映画館に行きませんか?

と、お勧めしたくなる作品です。