【映画】曲馬団のサリー | 野球と映画、ときどき…

野球と映画、ときどき…

野球中心にスポーツ観戦が大好きです

ただ、映画鑑賞は私のライフワーク

吹奏楽、美術鑑賞、舞台鑑賞そして猫

好奇心のおもむくまま「おきらく」に

生活を楽しむをモットーにしています

アフター・リュミエールin十三 vol.9

ピアノ伴奏でみるサイレント映画

曲馬団のサリー(1925・米・113分)

監督:D.W.グリフィス

主演:キャロル・デンプスター

   W.C.フィールズ

 

曲馬団(サーカス)で働く娘と育ての親

笑いと涙の心温まる物語

 

サイレント映画ファンなら誰もが知っている

巨匠D.W.グリフィス監督作品にしては

軽めのヒューマンラブストーリー?かな。

 

育ての親役W.C.フィールズは

ヴォードビル出身で

興行や賭博のシーンで

その腕前を披露していました。

 

育ての親を心から慕う娘と

早世した両親に代わり

本物の娘のように育て

守ってきた父親代わりの男。

お互い助け合い支えあってきた2人。

お転婆ながら育ての親譲りの優しさを

もった娘を見初めた青年との爽やかな恋。

母の愛を知らずに育った娘が

祖母の胸で、いじらしく

甘え泣くシーンが可愛かったですね。

 

ただ、約100年前の映画で

当時の世相というか監督の保守的思考もあり

どこかの辞職した知事のような強烈な職業差別や

今ならパワハラともいえる権力の横暴もあります。

そういう時代でしたからね。

 

楽士の鳥飼さんが初めてこの映画を観た時に

大号泣したなんて事前に言うから

まさかの悲しい結末かと心配していました。

しかし、それは杞憂でした。

大団円ともいえるハッピーエンドは

明日から始まる日常も明るく迎えられそうです。

 

今回は鳥飼さんの「好き」が

溢れた伴奏だったと思います。

音が軽やかで楽しそうでした。

 

通常の映画上映と違い

一期一会のライブ上映。

多くの人にもこの興奮を体感し

喜びを感じて欲しい。

今後もこのブログを通して

ピアノ伴奏つきサイレント映画の

魅力を発信していきたいと思っています。