【サイレント映画】当りっ子ハリー | 野球と映画、ときどき…

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当りっこハリー(1926・米・75分)

神戸クラシックコメディ映画祭2024

監督:フランク・キャプラ

主演:ハリー・ラングドン

 

神戸年始の風物詩

神戸クラシックコメディ映画祭

今年も神戸映画資料館(新長田)で始まりました。

今年は1月6日から8日の3日間

チャーリー・パワーズやラリー・シモン等

日本で認知度が低いコメディアンの作品も含め

16作品が上映されています。

 

私は6日のプログラムG

ハリー・ラングドン主演の「当りっこハリー」を

楽士・鳥飼りょうさんのピアノ伴奏で観てきました。

 

伴奏が鳥飼さんだから?

ハリー・ラングドンって誰?

という理由ではなく

監督がハリウッドの巨匠フランク・キャプラだから

(或る夜の出来事、素晴らしき哉、人生!など)

彼の初期のサイレント映画を観ることができるって

奇跡のような貴重な機会でした。

 

ハリー・ラングドンは

チャップリン、キートン、ロイドに次ぐ

第四の喜劇王として、すい星のごとく

現れたコメディアンです。

活躍した期間は短く長編サイレント映画は

6作ほどあるのですが今回の「当りっ子ハリー」

含めて5本のフィルムが現存しているそうです。

フランク・キャプラ監督と再タッグを組んだ

「初恋ハリー」という作品もあるそうです。

しかし、その後フランク・キャプラ監督と

確執がおこりハリー・ラングドンは人気が凋落

映画の表舞台から姿を消したようです。

人生の後半は悲惨なものだったという伝説が

あったようですが、ハリー・ラングドンの遺族は

決してそのような事実はなく生活も裕福だったし

彼自身は仕事も細々と続けていたそうです。

 

そういう彼のキャラクターやキャリアの解説を

いいをじゅんこさんが上映後のミニ講座として

語ってくれて興味深かったです。

 

ドタバタ喜劇というよりストーリー性のある

ゆったりとした笑いが

ローレル&ハーディーみたいで

私はハリー・ラングドンが好きになりました。

映画ならではの大仕掛けやダイナミックな画は

100年前の作品とは思えぬ

クリアな映像で観ることができました。

 

楽士・鳥飼さんのピアノ伴奏は

讃美歌の登場する場面での演奏が印象的でした。

確かに讃美歌っぽく聞こえましたものね。

 

40人ほどの小さな劇場で観ましたが

雰囲気も笑い声も軽快なメロディも

何もかもが心地よい空間でした。

 

長年あこがれていた洋食屋さんにも

行けて個人的には大満足な一日。

また、新長田へ映画を観に行きたいと思います。