あるキング | 野球と映画、ときどき…

野球と映画、ときどき…

野球中心にスポーツ観戦が大好きです

ただ、映画鑑賞は私のライフワーク

吹奏楽、美術鑑賞、舞台鑑賞そして猫

好奇心のおもむくまま「おきらく」に

生活を楽しむをモットーにしています

タイガースの歳内投手。


初登板で前ケンと投げ合って5回1失点。


良く頑張ったじゃないですか!


デイリーの一面もサヨナラの良太ではなく「あっぱれ歳内」ですよ。


次男の同級生プロ野球選手。


活躍してくれると我が子のように嬉しいなぁはーと(すっかり母気分)


もうちょっと投げて欲しかった気もしますが


負けなかったのは何か持ってるのかな?




サンスポのネガティブキャンペーンにもめげず


金本も意地の同点打バットを放ったしね。


サンスポ関西版の「あんたら、ほんまにタイガースを愛しているのか!」


と、問いたくなるような好き放題(掛布さんの金本引退勧告)の書きっぷり。


売れたら何でもいい的な


タイガースファンの神経を逆なでするような報道は


関西では許されません怒り


デイリーとスポニチは買っても絶対、報知とサンスポは買わないぞビックリマーク




さて今日はちょっといつもと嗜好を変えて小説のご紹介をします。


井坂幸太郎著「あるキング」(徳間文庫)


弱小プロ野球球団をこよなく愛する若夫婦に生まれた一人の男児


彼は王求(おうく)という名前を授かる。


王と求を合わせて『球』


まさに野球の申し子とも取れる名前ですね(球児に通ずるものがありますな)


彼は両親の希望通り


少年野球、リトルリーグと野球エリートの道を進み


果てはプロ野球選手になりますが


その彼の人生はまさに数奇なもので


シェイクスピアの「マクベス」とリンクして物語は進みます。


野球の世界を題材にしていますが野球小説ではありません。


どちらかというと映画「ガープの世界」とか


「フォレストガンプ」に近い不思議な世界観です。


天才とも違う異物であり続ける王求の背負う汚名や苦悩は


凡人が経験することのない、まさに小説ならではの世界で


本を読んでいる間は、しばし不思議な感覚の中にいます。


私は野球小説だと思って読み始めたのではなくて


ファンである井坂幸太郎の新作として読み始めました。


ただ、それまでの井坂作品とも異なる作風で意外でしたね。


野球ファンには読後感がスッキリせず複雑な感情が残るでしょうが


時間があれば手に取ってみてください。


他の井坂作品と違って恐らく実写映画化やドラマ化されないと思います。


ちょっと映像では表現しにくい世界ですが読み進めているうちに


あながち野球関係者には全く想像できない世界でもないので


王求の境遇に共感できる部分もあると思います。



余談ですが巻末の参考文献にある以下の本


「わが子をプロ野球選手に育てる本


栗山 英樹監修 立花 龍司 海老 久美子 真下 一策 児玉 光雄著 マキノ出版


「考える力を伸ばす!ジュニア野球練習メニュー200」 江藤 省三著 池田書店


「言葉の魔球―野球名言集」 栗山 英樹監修 出版芸術社


こちらの方も野球少年一家には、お勧めですよ。