空手歴40年 フルコンから沖縄空手、日本柔術を経験し時に指導もしている川崎が「空手の型のやり方」を解説します!
「当破(アティファ)」とはなにか?
かの本部朝基先生は、「どんなに型ができても、当破がなければだめだよ」と言っていたと言います。
この逸話から「古伝空手=当波」と考えていたと言う事がわかります。
では、古伝と現代の突きとは何が違うのか?
古伝空手用語はいくつか伝わっています。
・突き…当破…アティファ…首里(当てる)アティユンの語源。
・腰…ガマク…大和言葉としてはないが腰と上体をつなぐ横腹あたりの筋肉の柔らかい部分のこと。
・鞭身…ムチミ…遠心力による重心移動。
・チンクチ・・・頚椎、胸椎、腰周りの締め。
現代空手家の人間からしてみては、何の事やらよくわからんですよね?…
それは当たり前であって。
これらは、「当破」が出来る古伝空手の身体能力を持っている前提とした用語なので出来ない人間には理解不能な概念なのです。
なので、半知半解の人の説明が流布されています。
しかし現代の空手家が思いつく…寸勁とかワンインチパンチとかの類とは違う気がします。
でなければ、身体操作のプロであり剣術の日本刀相手の想定であった沖縄武士が何年も掛けて必死に修行する訳がありません。
最後の古伝空手家である船越義珍先生は本土での指導で空手の稽古に組手や試合を否定していました。
巷間よく空手の型の分解を本部朝基先生は質問されても即座に答え たのに対して船越先生は回答に詰まったとか…
船越先生は組手は ほとんど指導できなかったとか…
なので空手の実力は船越先生は大した事なかったとか…
これは、明らかに違いますよね。
そうです、古伝空手の技は超危険なものだったのです、殺してしまうか後遺症を与えてしまう可能性が高いのです。
どこの馬の骨ともわからない人達にそんなものホイホイと教えられる訳がありません。
答えられなかったのでは無く秘伝なので答える訳にはいかなかっただけです。
ましてや危険すぎて指導なんか出来るはずもありません。
そして、その「当破」の養成法が…
「空手古伝型であった!」
と、言う事になります。
首里手では基本型が「ナイファンチ(鉄騎)」、那覇手では「三戦」でした…
つまり、これは「体の型」であり、分解なんて求めたらいけません。
本来の目的が分からなくなってしまいます。
よく、ナイファンチや三戦の分解なんてものをやりましたが、何となく「そんな使い方するか?」という違和感が常にありました。
では、目的は何であったのか?
これは、古来の整体法などにヒントがあるように思います。
今では、「整体」も「鍼灸」も健康法になってしまいましたが、元々武術から発展してきたものです。
色々な操法、ツボがありますが、共通点は「腹(腸)」と「遅筋(インナーマッスル)」の活性化です。
「突き」にフォーカスすると…
ナイファンチの片方の手を鍵付きで平行にして手首の所にもう一方の手の肘を乗せ外受け内受けのように上腕を外旋、内旋させる動作…
三戦の両手を内受けして開いていき両手を拳を肩の高さで胸の前に構え肘を拳一個分開けて構えるあの姿勢…
興味のある方は紐解いていくと面白いかもしれません!
そして、現代の突きを追及する「健康空手」!
やりましょう!
(ほんとに出来んのかい!…(`・ω・´)ゞ)
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