空手歴40年 フルコンから沖縄空手、日本柔術を経験し時に指導もしている川崎が「空手の型のやり方」を解説します!
「段位制」とは?
もともと、武道には、「段位」という物は無く明治時代の講道館柔道が「段位制」と取り入れたのが最初といわれています。
空手においても、1924(大正13)年に船越義珍先生によって「段級制度」が導入されました。
そして、「段級位」は、現在の実力の目安となっています。
空手の流派によっては、稽古する時に通常「帯の順、入門順」に並んでいくのですが、初段以上になると、その稽古生の列から離れて後に並びます。
「基本は教えたのだから、後は自分で考えろ」と、いう意味でしょうか?
そして、ここからが、本当の修業の入り口に立ったばかりだ。とも言われたりします。
自分の創意工夫を加えて熟練度を増して段を上げていくのが理想なのでしょうが…
初段と二段と三段の差はどこにあるの?と聞かれると…?
違いといえば、昇段の時の審査項目の違い位なもので、組手になれば必ずしも三段の者が初段、二段の者より強いとは、限りません。
実際は、大会優勝であったり、経験年数であったり、授与者の裁量などで昇級昇段するのが、一般的なのかもしれません。
では、「古伝空手」はどうだったのでしょうか?
「空手は職人の世界であった」。
と、言う事です。
中伝まで行った者は初伝の者には負けたりしないのです。
中伝までの者は奥伝まで行った者には勝てないのです。
空手を教わるには、原則「サムライ」の身分でないと教えて貰う事すらできなかったのと「武術」であったので、一般的な徒弟制度とまったく同じという訳ではないですが、「技」を極めて行くという過程においては同じであったと思います。
例えば、日本料理の場合であると修行段階として…
①追い回し…掃除や鍋・調理道具・皿などの洗い物などの「下積み3年」の段階。
②八寸場…先輩の盛り付けを見本に器に盛り付ける作業する段階。
③焼き場、揚げ場…下積みを卒業!加熱調理を担当する段階。
④蒸し場、煮方…すべての料理の味付けをチェックする役目、下積みの者の育成なども行う段階。
⑤板場…板前として献立全般を定めて調理作業を指揮する段階。
という修業段階を踏んで一人前の「板前」になったそうです。
では、古伝空手では…
もちろん、段階ごとに「型」があり修得していったはずです!
例えば、首里手では…
初伝「ナイファンチ」…身体の基礎作り。2~3年は費やしたと言われている。ここで首里手が求める身体の使い方が出来なければ上の段階に行っても意味がないとも。
中伝「バッサイ」…いよいよ、用法を学んでいく。
奥伝「クーシャンク」…首里手の集大成的な型。
と、言う段階を踏んだそうです。
もっとも、今に伝わっている「ナイファンチ」、「バッサイ」、「クーシャンク」は古伝のものとは少し変形しているようです。
よく、「昔の空手家は型を2~3つしか知らなかった」と言う人がいますが、そうではないのです。
表面的な動きだけを覚えてだけでは、「型」を知った事にはならないし意味がないと考えていたのです。
2~3の型を色々と組み合わせて、如何なる場合でも応用が利くよう練っていくのです。
「型」の数が大事なのでは無く「練り方」がポイントなのですが…
前にも言いましたが、「真の型」、「真の用法」を知っていた「空手家」は既に、存在せず、どんなものであったかは、今となっては知るよしもありません…
なんだ、結局、お前もしらないんじゃん!
と、言うお話でした!
言い訳をすれば、「健康空手」には余り関係ないところなので…(多少、無理がありますが…)
しかし、古伝空手に少しでも近づけるように、「健康空手」!
やりましょう!
川崎空手教室
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