空手歴40年 フルコンから沖縄空手、日本柔術を経験し時に指導もしている川崎が「空手の型のやり方」を解説します!
「胆(腹)」の事。
昔から日本では、「胆(腹)」にまつわる言葉が非常に多く使われてきました。
例を挙げれば、「胆(きも)が太い」、「胆力がある」、「腹を括る」、「腹を割る」、「腹に据えかねる」、「腹を抱える」、「腹黒い」、「腹に納める」、「腹を決める」、「腹が立つ」…など挙げれば切りがないほどです。
いかに、日本人は「胆(腹)」に意識を置いていたのかが分かります。
つまり、昔から日本文化は「胆(腹)」の文化でした。
その為、「武術」、「芸能」、「宗教」にも大きな影響を与えてきました…その究極、武士が潔白を証明するための「切腹」などはその極めつけでしょう。
では、「胆(腹)」には一体、何があるのでしょうか?
解剖学的にみると…
「腸(大腸・小腸)」があります。
人間は、母胎で成長する時、「脳」でも「心臓」でも他の臓器でもなく、まず「腸」からつくられるそうです。
つぎに、「口」が出来て「肛門」が出来て、栄養を吸収・消化・排出する一連の器官がまずは作られて、それから様々な臓器が出来て、最後に「脳」だそうです。
つまり、全ての生き物の始まりは「腸」からスタートするので、正に人間にとっても「身体の中心」と言えます。
その、長さとして、「小腸… 約6~8m」、「大腸… 約1.5m」。
表面積にすると、「小腸」の内壁の表面積は、約200平方メートル(テニスコート1面分)、「大腸」の内壁を広げると、約100平方メートル(テニスコート半面分)。
という大きさのものがお腹に入っており膨大な「毛細血管」が網の目のように張り巡らされています。
また、東洋医学的に言うと「下丹田」あたりには…
「関元」…ヘソのから指四本分(三寸)下がったところにあるツボ。体全身の調子を整える大事なツボ、肝・腎・脾の経絡が交わるツボ。
「気海」…ヘソから指二本分下がったところにあるツボ。体中の気が集まるツボといわれているので、このツボを刺激すると体を元気にするといわれています。
と、いう重要なツボが存在します。
そして、昔の空手家も当然ながら…
「胆(腹)」という「下丹田」を中心に「空手の型」を創った。
と、言う事です。
呼吸により深層筋である横隔膜を下げ、腹圧を高め同時に「腹」の血行を良くして「胆(腹)」の意識を高めていく。
という効果を狙ったものだと思います。
精神的にも「セロトニン」を分泌させリラックスつまり「固まる」のでなく「ゆるませ」ていたのでしょう。
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