最後の夫婦の時間② | 最愛の夫は天国在住。 45歳で未亡人&ひとり親になった私と子供達のリアルライフ

最愛の夫は天国在住。 45歳で未亡人&ひとり親になった私と子供達のリアルライフ

夫は47歳の若さでくも膜下出血を発症し天国へ旅立ちました。
突然未亡人&ひとり親になった私。
闘病生活と配偶者を天国へ見送った経験や学び、手続き等そして子供達と繰り広げる濃くリアルな日々や今後の自分の人生を綴っていきます。

こんにちは、ひろです。

棚ぼた的な感じで夫婦時間を

持てることになった私達。


とりあえず夫の顔が見える位置に座り

彼の顔をじーっと見つめる。


今日は私達だけの時間を持てるんだって。


何か嬉しいよね。


ねぇ、いつまで寝てる気よ(笑)


こんな会話をポツポツと始めました。

話しかけても夫は反応せず。

(当たり前…)


それでも夫の姿を目の前にして

話すのは嬉しい。


倒れた時のこと


子供達のこと


私の老後のこと


私が一方的に色々話をしました。


そして、ふと思ったんです。


捉え方によっては私達は幸せなのでは

ないか、と。


夫は


『あなたより先に死にたい。だって一人

残るのは悲しいし寂しいやん』


って常々言っていました。


そのことをふと、本当にふと

思い出したんです。


私より先に死ぬのが彼の望むこと。


そして私は


愛する人の最期を見守ることができる。


夫の望んだことが叶い

夫の人生の最期を私が取り仕切って

送り出してあげられる。


最愛の人のために。


ねぇ、あなたも私も幸せやん。


あなたは私より先に死ぬことが

できる


私は愛する人の最期を自らの手で

取り仕切ってあげられる。


最愛の妻が最大の愛を持って

送り出してくれるってめちゃ幸せやん。


これでいいんじゃない?


分かった。安心して。


あとのことは私が全部引き受けるから。


これが最後の夫婦の時間でたどり着いた

思いです。


あの何とも言えない心地よい時間は

忘れることができないです。


夫はちゃんと私に思いを伝えて

くれたのだと思います。


この時をきっかけに私の思いに

変化が生まれました。


もう解放してあげてもいいんじゃないか…


倒れた直後は何が何でも生きて欲しいと

願い続けてきたけれど


夫の姿を見ていたら、もう休ませて

あげてもいいんじゃないか?と。


でも、夫を失うのは怖い。


揺れに揺れます。