20代の私と3.11 | オキニログ

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3.11から3ヶ月が経った。

20代の私。
最初の記憶は「湾岸戦争」。
カトリック系の幼稚園だったので先生が世界で起きている問題について
教えてくれてた。「世界では戦争っていうのやってるんだな~」と思ってた。


次は「バブル崩壊」「不景気」。
ほんと、記憶のある人生はずーーーーっと不景気です。

あと子供の頃怖かったのが「環境破壊」。地球は砂漠化しちゃうとか、
たくさんの生物が絶滅するとか、そういうの。

あとは「学級崩壊」とか「自殺」とか「フリーター」とかかな。
それと「年金」は私たちがもらうころには崩壊してるらしい、とかね。
国債もどんどん増えて、私たちや将来の世代の負担になるらしい。


今の20代は節約志向とか、現実的という理由はこういうところからだと思う。
結局は自分や世界の将来に「明るい未来」はなく、とてつもなく恐ろしいことが
待ってるとしか思えない世の中だった。


大人になって海外に出てみると、外から日本が見えた。
日本、やばいね。どんどん中国に追いつかれて(当時)
世界で生き残っていけそうもないと思った。

私が住む国では宗教によるテロもあるし、貧困の問題もあった。
世界にはとても解決できそうにない問題が山積している。


そんな私にも可愛い子供が産まれた。
人生で初めて「幸せ」と感じられた。
将来への不安は何も変わらないけど、とりあえず「現在」だけを見ると
とっても幸せだった。


普通の生活。子供と公園に行ったり、お散歩したり。
家庭菜園で作った野菜を収穫して、食べたり。


少なくとも子供が大人になるくらいまでは、こういう普通の生活が
続くと思ってた。というか、何も意識してなかった。


そこで3.11の地震、原発事故。
もう最後のとどめを刺された気分だった。

だって、将来だけでなく、「今現在」とんでもないことが起こっているんだから。
それが、ちょっとした事件ではなく、日本の姿を180度変えてしまう位のもの。

3.11以降、私の「幸せな気持ち」は奪われた。
公園にも行けない。お散歩もできない。家庭菜園はただのグリーンカーテンと
ヒマワリに取って代わった。


私は今まで政治に興味を持たず、投票もしてこなかった自分を初めて責めた。
「どうせ誰に投票しても一緒でしょ」なんて思ってた自分は無知だった。
「どうせ若者は投票しないんだから」「ちゃんとした政治家」が
生まれなかったのかもしれない。
あのしょうもない政治家たちを作ったのは、参政権を行使してこなかった
私自身だと知った。


子供のときに知った「原発」の存在。
あのときは「とてつもない怖いものが存在するんだな」と思った。
あれは存在すべきではないとは思ったけど、特に反原発の運動をするでもなく
すっかり忘れ去って今まで生きてきた。


3.11で全ては変わってしまった。
もう、今までのような人生は歩めない。
とにかく全てを変えなくてはいけなくなってしまった。


とりあえず自分に今出来ることは


子供の内部被曝を少しでも減らすこと
投票すること
行政に直接働きかけること
勉強すること


今のトコはこれくらい。

今までの人生、どうせ暗い時代だったんだから
もうこれからは良くしていくしかない。