かの マイケルジャクソンと 同じで
昨日 6月25日は 祖母の命日
実家で つつがなく
13回忌の
法要を済ませたら
親戚一同で お食事に向かいます。
という気持ちを抑え
涼しい顔で 到着したのは
懐石処「末木」
お店の前を 通ったことはあるけれど
ちょっと 敷居が高くて
及び腰になってしまうような 料亭です。
思える店内。
我々は
お座敷へと すすみます
父からの お話のあと
特に 「かんぱ~い」もなく いよいよ食事がスタート
まずは 先付 の2品。
アワビ、ゆりねが乗って
じゅんさいの おつゆがかかった椀。
手前は ハモ に
2種類の 梅ソースが和えられています。
暑い季節だから 冷たい前菜がうれしい。
凝った料理を 口に運びながら
一生懸命 味を 分析しようとする私。
こちらも ハモ。
旬 とはいえ
技術が必要なので
なかなか 自分では作れません。
ワクワクしながら いただこうとすると・・・
『コラッ 汁を飲む前に はしを椀に入れるなッ』
と 隣に座った 兄。
あ・・・ そ、そうだね・・・
『笑われるぞ』
ハイ・・・ 失礼しました
この年になって たしなめられましたが
食事マナーは 知っておいて損はない。
鯛 と イカ。
鼻から抜けるような
本わさびで 甘さが際立ちます。
なんとなく 間があいたので
座敷を出て 館内 をうろついてみると
これは・・・
皇太子殿下では
仲居さんに尋ねると
市庁舎にいらした際に
こちらの 料理を
お出ししたのだとか。
ほほう~
何だか ありがたみが増して来ましたな。
鮎の 焼き物 が。
手前の 青のり酢 のような
ものにつけて いただきます。
はっきり言って 食べにくいが
きっと 天然の鮎なんだろう・・・。 違いが判らない 自分が歯がゆいッス
冷たいお蕎麦にのった
ぷっくりとした ハマグリに
にんまり。
手前は 手まり寿司。
鯛ヒラメ
白身の刺身に ツメが塗ってあります。
お寿司を口に入れたら
ふわ~っと 広がる磯の香り。
酢飯と ネタの間に ウニが入っていたのでした。
盛り付けられた 天ぷら。
運ぶのにも
気を使うだろうな・・・
エビ嫌いの 兄が
エビと インゲン1本を 交換しよう と 交渉して来ました。
もちろんもちろん ヨロコンデ
うふ 兄の隣で 良かった
蒸し暑そうな 窓の外。
雨が 激しく降り始めて来ました
マグロの サラダ仕立て。
レアに 仕上げられた マグロに
セロリや 玉ねぎがよく合います。
法事のせいか
黒い塗り椀や 地味な器が多いですね。
さっき チラッと 他のテーブルを見たときは
華やかな食器が並んでいました。 あれは きっと お祝いの席なんだな。
料理の 終焉を告げる
ご飯と お味噌汁。
ところで
日本料理で 最後 に 白米が運ばれてくるのは
なぜ なのでしょうね。
天ぷらと ともに 食べたかったのに・・・ という人も
あるいは 少なくないと思いますが
いちじくが来ました。
わ~ こんな風につるんと
剥くのは 至難の業だな~。
ハッカの ゼリーソースで 何とも 清涼感たっぷり。
これで すべてのお料理が 終了。
普段 いただけないような
高級なお食事に 目でも楽しませてもらった時間でした
蛇の目傘をさして
お庭散策。
園内の 水田は
田舎の風景への
憧憬を 誘います。
私の祖母は 無類 の 旅好きで
70歳を過ぎても
ケニアに出かけたり ヨーロッパを巡ったりしていた人。
きっと 私に流れる 旅への思いは
祖母ゆずりなんだろう。
おばあちゃん、今日は ごちそうさま
また、旅に出たら報告するからね
そんな風に 空に告げながら
料亭を後にした 法事の日でした。