あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしはもっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう

あなたがドアを出ていくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしはあなたを抱きしめてキスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて抱きしめただろう

あなたが喜びに満ちた声を上げるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしはその一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう

確かにいつも明日はやってくる
見過ごしたこともやり直す機会がいつも与えられている

「あなたを愛している」と言うことは
いつだってできるし
「何か手伝おうか?」と声をかけることも
いつだってできる

でも
もしそれが
わたしの勘違いで
今日で全てが終わるとしたら
わたしは今日
どんなにあなたを
愛しているか
伝えたい

そして私達は
忘れないようにしたい

若い人にも
年老いた人にも
明日は誰にも
約束されていないのだということを

愛する人を抱きしめるのは
今日が最後になるかもしれないことを

明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日がこないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから

微笑みや抱擁やキスをするための
ほんのちょっとの時間を
どうして惜しんだのかと

忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうしてしてあげられなかったのかと

だから今日
あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう

そしてその人を
愛していること
いつでもいつまでも
大切な存在だということを
そっと伝えよう

「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を
伝わる時を持とう

そうすれば
もし明日が来ないとしても

あなたは今日を
後悔しないだろうから



9.11テロの直後
1人のレスキュー隊員によって書かれた詩です。
いつ見ても考えさせられる。
永遠なんてないんだよな~