イメージ 1 テンペストも終了しました。

最後は、相思相愛を実現でき、めでたしめでたしといった感じでした。





ところで最終回では、琉歌や組踊り「執心鐘入」(しゅうしんかねいり)の場面も出てきてました。赤ちゃんお披露目の宴席で、首里天加那志が「恩納ナビ」と口ずさんでいました。恩納ナビは、18世紀前半の琉球王朝時代を代表する、恩納村で生まれた天才いわれた女流歌人のことです。


琉歌とは、和歌の5・7調(57577等)に対して、8886(上句88、下句86)調で作られた琉球の歌のことです。


琉球古典音楽も、この琉歌をもとに作られていますが、和歌との折衷や、5・7調がベースとなっている口説(くどぅち)といわれる曲もあります。

そして、組踊りは、琉球古典音楽と琉球舞踊の総合芸術(現在ユネスコの世界無形文化遺産となっています)ともいえるもので、琉球王府の役人でもあった、玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)が創り出したとされています。


テンペストのドラマに出てきていた゛ちょうくん゛が同一の人物として設定されていたかどうかは不明ですが…(時代的に一致しないかもしれないので)


そしてドラマ中でも、硫歌、琉球古典音楽や琉球舞踊、組踊りはキーポイントとなる大切な場面において、必ず出てきていたような気がします。それだに、琉球王府(琉球王朝時代)において、なくてはならない、とても大切な芸能文化であったことが伝わってきます。


これらの芸能文化が、現在でもしっかりと受け継がれ、そして、根付き、たくさんの方々がそれらの高尚な芸能文化に携わっておられます。

新聞社主催の琉球古典芸能コンクールも、ただ単に各賞に合格するだけでなく、その過程、そして正しい文化の継承ということが根底にあるようです。

そのコンクールにも、毎年何千人もの人達がチャレンジしています。

すごい!!と素晴らしい!!につきます。

先人たちの残してくれた芸能文化に対する思い。先人を重んじる心。
先人に感謝する気持ち。
これこそが沖縄の方々の力の源なのかもしれません。




※写真は、みなみ祭りでの消防によるスモーク(煙)体験の様子です。出てきた所を藤塚にシャッターを押してもらいましたが、スモークにまみれて、人影も分からない状態です。