なかなか興味深い映画です。
ネットの評価では、胸糞映画で高い評価を得ている映画ですが、私がこの映画を端的に表現するなら、他人に優しくするな、です。
私が観たのは、ファニーゲームU.Sバージョンですが、困っている人を装い、殺人者は、善良な人に近寄って来るのです。
そして、善良な人はまんまと騙される。
他人を信用して、優しくすると、こうなるよ?という映画です。
面白いのは、終盤で、メタフィクション的に、観ている私たちに、殺人者が問いかけてきたり、リモコンを使ってストーリーを逆再生するシーンは素晴らしいアイディアだと思います。最近のRPGゲームを皮肉ってタイトルが、「ファニーゲーム」なのでしょう。
映画と現実とはなんだ?RPGゲームと現実とはなんだ?という監督のメッセージが殺人者によって語られます。
ネットの評価や評論ではほとんど語られないのですが、この映画は、アランドロン主演「太陽がいっぱい」のオマージュだと思うのは私だけでしょうか?
ヨットや、殺人者の顔、リプリーの意思が私は太陽がいっぱいを連想してしまうのです。
もうひとつ気になる点が、オープニングとエンディングに流れる音楽。
ネットの評論では、よくヘビメタとか書かれてますが、全然違います。
ジョンゾーン率いるアメリカのハードコアジャズバンド、ネイキッドシティがBGMなのです。ヘビメタとは全く違います。
アバンギャルドですな〜
ボーカルは日本の誇る絶叫ボーカリスト、山塚アイ。最高ですね〜
そんなこんなで、映画、ファニーゲームの考察をしてみました。
いかがでしょうか?