お誉めの言葉 | okinawan-spiritのブログ

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「畜生。いい気になってんじゃねえぞ、この
 クソ野郎」

意外な言葉だった。

いい気になったことなど、一度もない。

「き、貴様は本当に昔のままだ。
 ちっとも変わっちゃいない

堂島は洟を啜り上げながら半泣きしていた。

「自分だけの正義に凝り固まりやがって。

 どうせ貴様からすれば、俺のしていること
 なんぞ悪事にしか見えんのだろう。

 体面や地位にしがみつくことが哀れにしか
 見えんのだろう。

 ふ、ふざけるな。

 何を高みから見下ろしていやがる。」

高みから見下ろした覚えもない。

それどころか、いつも空を見上げていたような気がする。

どれだけ足掻いても決して手が届かない光を掴もうとしていたのだ。

文藝春秋
         中山七里

        『テミスの剣』 P304

書類の
改竄捏造を
暴露されそうな
不正警察官が半泣きで
主人公に泣きついたあげく
あろうことか居直り恫喝という場面だが

鍼灸師に
なってから実際に
ほぼ同様の経験をした(苦笑)

相手は
警察官ではなく
不正骨院グループの
総インチョーセンセーだったが(笑)

ぬーやるばーがー ハンバーガー

上から目線で


高みから見下ろしたことなどない

ただ
ひたすら
鍼灸臨床という
蟻地獄の中でもがいていた

だって

「仕事はね、芸だから。
 どんな仕事も、そうだから

        夏石鈴子
           『夏の力道山』P89

だから

芸を極めようとせず
不正もやめようとせず
自らの仕事を賎しめている

そんな
センセー方から

「貴様は本当に昔のままだ。
 ちっとも変わっちゃいない。」

言われたならば

「ブレていない」

という
お誉めの言葉なのだと
ありがたく拝受するしかない

にふぇーでーびる ボディビル