「汚れつちまつた悲しみに」~鍼灸師の居場所 | okinawan-spiritのブログ

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24,5年前に往療専門だったころ、「もう、慰安マッサージはしません。鍼灸施術ならば、うかがいます。」宣言を患者さん全員にしたことがある。

その結果、次の週から収入ゼロ(笑)。

なんとか、まったく別の仕事で凌いだ。



本科卒業だから、ちゃんと資格はあるし、何も問題はなかった。


プライドさえ捨てれば。


慰安マッサージだからといって、手を抜いていたわけではない。

やる以上は、真剣にやっていた。

でも、施術を受けながら別の鍼灸の先生に電話予約をされるのは、さすがに我慢ならなかった。

整形外科勤務時に知り合った患者さんの紹介で始まった往療だったので、ほとんど××業界の方ばかりだった。

紹介に次ぐ紹介で、それなりの数にはなっていたんだけど「都合のいいアンマさん」でしかなかったんたろうなと今、思う。

先日、一番最初の患者さん(お客さん?)のことが、やけに気になってしょうがなかった。

四半世紀お会いしていないわけだけど、どうしていらっしゃるか、お元気なのか、何だかきにかかってしょうがない。

ネットで検索してみた。






・・・10日前に86歳で亡くなられていた。


合掌。


ここから本題。

よく「骨の接げない柔整師」が多くなっているというけれど、「鍼を打てない、灸をすえない」鍼灸師も多いと思う。

「そもそも、整骨院に外傷患者さんが来ないから骨を接ぐ機会がない」のが「骨の接げない柔整師」
増加の原因と聞くが、真っ当な鍼灸ができない鍼灸師急増の原因はなんだろうか。




「居場所がない」んだよね。

整骨院か鍼灸整骨院で「今日は何分コースにしますか」松竹梅方式でやっていかなければ、たつきの道がないという現状・・・。

ガチンコ鍼灸院は、求人募集なんか、まずださないだろうし。

多いよね、整骨院で「ボディケア」や「もみほぐし」の得意な鍼灸師。

もう、「こんなはずじゃなかった」という思いさえ無くしてしまったのか?

漫然と、局所の圧痛点に鍼を打ち、透熱灸もできず「通電MAXバリバリ」か?

人間の体は冷蔵庫やテレビじゃないし、規格品でもない。

自分の院じゃないから、雇われだからと言い訳するなら、早く開業しなさい。

未熟な臨床や、少ない人生経験で不安なのは解る。

でも、いつも患者さんのことを思い続けて、最初の志しを忘れずに精進すれば、必ず良い結果が来てくれる。

上から目線でスミマセン。
言われる前に謝っておきます(笑)。