プロ連盟への道が厳しいとわかり、



最高位戦?協会?101?μ?それともフリーのまま?それでも連盟を受験する?



色んな選択肢が頭に浮かびました。



最高位戦の麻雀に対する愛情、マナーの良さを振り返り、私は最高位戦時代にお世話になった先輩方に連絡をしてみました。



この時までは正直、



「連盟が駄目だから最高位戦に戻ろう」



それが素直な気持ちでした。



諸先輩方とお話させていただいて、



「最高位戦でやっていきたい」



そう強く思いました。



最高位戦の先輩方の麻雀に対する熱い想い、そこから派生する温かさに感動しました。



もしもあのまま最高位戦に所属していたら、



私はプロとしての価値は無かったと思います。



若しくは、あのまま連盟に所属していても価値が無かったと思います。



最高位戦時代には、プロ意識が皆無で、プロ活動の方向性が宙ぶらりんでした。



連盟の研修生時代は、ゲストの仕事を重ねるごとに



ゲストの数が増えるごとに間違った自信と歪んだプロ意識が芽生えていました。



プロ連盟への道を失ったとき、



目の前の道をことごとく閉ざされて、



目をいくらこすっても未来が見えそうにありませんでした。



毎日お酒に頼ってただただ息をしていることに精一杯でした。



「どうしてあの子がプロで私がプロじゃないの?絶対に私のほうが・・・・・・」



そんな気持ちがこらえられませんでした。



同時に、



私を暴力の彼から救ってくれた人がいます。



連盟のプロであるKです。



私はKを尊敬しています。



麻雀を打つ度、暴力の恐怖がフラッシュバックする私に麻雀の楽しさを思い出させてくれました。



「楽しく打てばいい。麻雀で何をやってもいいんだよ。間違いなんて無い。」



私の恐怖を取り除いてくれました。




Kがいなかったら今頃死んでいたかもしれません。




いま、私が笑顔で麻雀を打てるのはKの懸命な応援があったからです。




いつか団体の枠を無くして麻雀界を1つにしたい




と心から願うKの想いに賛同します。




人間としてもプロとしても尊敬できるKと一緒に連盟で活躍したい




それが素直な願望でした。



 けれど、もうそんなことには拘りません。




Kは連盟、私は最高位戦、




それぞれに居るべき場所や似合うカラーがあるようです。




団体は違えど、これからもお互いに切磋琢磨し合って麻雀界を活気づけていきたいです。




いつか団体の隔たりを無くしていけたら尚嬉しいです。




 いま、私が私らしく麻雀を打つためには、最高位戦という場所が必要です。




最高位戦を1度退会し、プロ連盟の研修を約1年受け、挫折や屈辱を味わい、




いまこうしてここにいることに感謝しています。



壁は高ければ高いほうが乗り越えた時、すごいことになるんです。



だから私はただのプロでは終わらない。



絶対に。