ロック伝説が生まれた日 GUSUKU ROCK FES '15 Report

GUSUKU ROCK FES '15 |中城城跡 21 Mar. 2015
それは突然に起きた。
アンプのメモリは全てフルの圧倒的な熱量でステージを繰り広げるギターウルフ
「UFOロマンティクス」を演奏中、フロントスピーカーの音が突然落ちた!
それでも、アンプの中音とドラムのビートでロックンロールが止まらない。
フロントに続いてアンプの電源もオフ。
それでもロックンロールが止まらない。
トオルが叩き続けるドラムの音が唯一のサウンド。
鳴らないはずのベースをUGは弾きまくり
セイジは、ギターを置き、地声で「たぶんUFO!」とシャウトし続ける。
このアクシデントにオーディエンスも魂のコールアンドレスポンス。
UGのベースもセイジのギター&ボーカルもトオルのドラムも
「俺達にはちゃんと聴こえている」
そんな、メッセージが観客から伝わってくる。

15分以上も全力で叩き続けるトオルの体から立ち上る湯気
The Junky JAP DogsのドラムACE♤やFLiPのユウミ、
MONGOL800の髙里悟等がトオルのビートをサポートする。
そこに実行委員長の當山貴史がメガフォンを持って登場。
ギターウルフとロッカー達の魂のセッションだ。
鳴らないはずのギターを再びセイジが手にし
「ジャジャーン」とセッションを締めくくり、舞台を去った。

メガフォンを片手に當山貴史がひとりステージに立ちつくす。
会場から「謝まんなー!」、「最高!」、「がんばれ!」など暖かいエールが飛び交う。
ひとつひとつの言葉を大切にひろっていく當山。
そして、言葉を絞り出するようにメッセージを伝えた
「俺達ロッカーは、ロックンロールの終わらせ方を知らないんだ」
「電気がなくてもロックンロールが出来る事、解っただろ!!」
「でも電気があったほうがいいってことも解っただろ!!」
会場から大きな歓声が沸き起こる。
「やっぱり謝ります、すいません! トラブルが解決するまで待っててくれますか」
さらに大きな歓声でレスポンスするオーディエンス。
中断から25分、フロントスピーカーから
『Rock And Roll is not dead!!!!!!!!!!!!』のイントロが大音量で流れた!
音が出た! 復旧した!! ロックンロールは死なない!! ロックンロールが止まらない!!!
沖縄ロックシーンに新たな伝説が生まれた瞬間だった。
音が鳴らない中、ロックンロールを続けたギターウルフ、
声援を贈り続けた観客、
雨に濡れながら会場整理をするスタッフたち、
そして何より、その間、必死になってトラブル解決に奔走した
プロフェッショナル(栗田さんはじめとする電気担当/池田さんはじめ会場運用スタッフ/
上江洲さんはじめ音響スタッフ/MANTOKUさんはじめ照明スタッフ等)たち。
会場にいる人たちがひとつになり生み出した伝説だ。

ロックンロールは、止まらない。
伝説が生まれた一夜のロック・フェス
中城城の城主護佐丸もロックを堪能したに違いない。
世界遺産でロックフェス、
太陽光発電のクリーンなエネルギーで全電源を賄うロックフェスを
リスク覚悟でやりきった、フェス実行委員、制作運営チーム、
ボランティアスタッフ、アーティスト、
そして最後まで伝説を見届け応援し続けた
オーディエンスのみなさんに心から敬意を表します。
GUSUKU ROCK FES '15、感動をありがとう!!
ーtext by 沖縄カルチャーの広告塔 幸田悟ー

GUSUKU ROCK FES ’15
日程:2015年3月21日(土)
時間: 開場10:00 開演 12:00
会場:中城城跡 特設会場(沖縄県北中城村)
住所:〒901-2314 沖縄県中頭郡北中城村大城503
出演:MONGOL800、シャオロン・トゥ・ザ・スカイ、ギターウルフ
2side1BRAIN、タートルアイランド、キノコホテル、メカルジン
The Junky JAP Dogs、RODEO、iYA BASTERS!
Jack The Nicolson’s、FliP、STAYCOOL(FROM台湾)
詳細:GUSUKU ROCK Official Website
GUSUKU ROCK FES ’15 facebook page
GUSUKU ROCK FES ’15 facebook event page
