県の育成センターに行ってきました。
↑牧草は飽食です
県の育成センターとは、沖縄県で産まれたホルスタインの仔牛の育成管理を沖縄県が運営する国頭村安田の牧場にて行い、分娩予定の2ヶ月くらい前に元の酪農家さんに返す役割をしています。
沖縄県の酪農事情の中で、牧場の牛舎スペースが手狭という問題があります。
牧場の土地面積には限りがある中、育成牛のスペースを取って、母牛で稼ぎ頭である搾乳牛のスペースが1頭でも減ってしまうと、たくさん生乳生産することができません。
また、自給粗飼料をあまり持たない沖縄酪農においては、乳牛の育成費用も結構かかります。
丈夫な足腰に育てるためにも、繋いだままで2年間育成するよりも、広いスペースで飼養管理した方が良いです。
このような沖縄酪農においては、県が運営しているこの育成センターは重要な役割を担っています。
なので、沖縄の酪農家さんは育成センターを利用しますが、妊娠して帰ってくるまでに、「成長はどんなかな?うまく上等な牛に育っているかな?怪我してないかな?」と確認することが大事です。
↑という訳で、今日はセンター職員と酪農家さんとの意見交換です
大事な施設だからこそ、意見交換は大事です。
全国に、この育成預託牧場というものはありますが、ここ最近、採算が取れなくなって経営が上手くいかないケースが出てきています。
乳牛を導入したいと考えると北海道があがります(たまにオーストラリアも)。
だけど、地元で育った牛こそ、地元の気候風土に合っており、長く牛舎で活躍できるのではないかと考える酪農家さんは増えてきています。
特に去年のような暑さを経験した九州の酪農家さんは、そう仰られる方が多かったです。
大事なシステムだからこそ、みんなで意見を出し合いながら、より良い永続的なお仕事ができるようにしていかないといけません。