今日は普及所の方が組合にお見えになられました。


普及所の方とは、各都道府県の行政に勤める公務員さんで、農業全般を多角的に応援してくれる業務をされている方々です。

各県、各普及員の方によって頑張り方が違うのように感じられるのが何とも言えません。(そんな事言っちゃまずいよね)

今日来られた方は熱意感じられる若いお二方の殿方で、酪農新規就農に関する前向きな提案を持ってきていただいたので、嬉しい限り。


要は、県(普及所)、市町村、JA、酪農組合が集まって協力して、農業分野への新しい人員をどうやって募集し、どうやって育成し、どうやって農業事業体として成り立ってもらうかを連携して考えていこう、というものでした。


土も草も動物も、何も知らない若者が、どうやって独り立ちをしてやっていけるかは、その研修制度が重要になります。

先人の知恵や、同じ地域の先輩方のワザを習得していくには、

・酪農家の従業員として一定期間働いてみる

・酪農ヘルパー職員として様々な酪農家さんと仕事をしてみる

という方法が手っ取り早いのです。

わざわざ大学や専門学校に入る必要はありません。

仕事をしながら、賃金を貰いながら、勉強すれば良いのです。


その研修制度に一部賃金見合いとしての応援も、12ヶ月間してくれる要領があったりもします。そのような提案内容なのでした。



今日の訪問の趣旨、「目的を同じくして連携してやっていこうよ」は、べこちゃんとしては、各市町村とのパイプが出来ることに興味がありました。


農地があれば農作物は作れるし、あんまり周囲から文句を言われることも少ないと思いますが、酪農の場合、建物を立て、家畜を管理している臭いと、そこから大量の糞尿が出てきます。

畜産を始める際には回りに非常に気を使います。特に都市部では。


糞尿は臭いという厄介払いされる悪者という側面だけではありません。

作物を育てるには大地の栄養が大事なのですが、高価な化学肥料ばっかりバンバン撒くことはできないのです。

家畜の糞尿は、その土壌改良をする能力をもった大事な栄養なのです。

産業廃棄物という訳ではありません!大事なんです!


各市町村が行政として、ウチの村をどのような産業で、どうやって成り立たせていこうか・・・としっかり考えてもらい、農業を考える際には、まずは畜産をベースに考えてもらえたらと思います。


普及所の殿方に間に入ってもらい、酪農組合と市町村が親密に、酪農をやれる場所、やりたい人、将来の産業振興を一緒に模索できることを願うのでした。