酪農新規就農を広く組合で募集をする際に、ブログを開設することを勧めてくれた広告代理店に勤める先輩から、『コンサート・ミルク』という広告を教えてもらいました。


この広告フィルムは、カンヌ国際広告祭2011で銀賞を取ったものです。




ドルトムントといえば、サッカー、香川と思うのは日本人だけではない様子。

ドルトムントの人々もクラシック音楽を聴くよりは、サッカーがお好き。

そこで困ったドルトムント音楽ホール。

人々にもっとクラシックに馴染んでもらおうと考えました。

老若男女親しんでいるものといえば?ミルク!

科学的にもクラシックを聞かせた牛はより多く牛乳を出すと証明されています。

そこで、牛たちにドルトムントの次シーズンの演目を聞かせました。

その楽曲により、9種類のCONCERT MILKをスーパーなどで販売。

おしゃれなパッケージも含めて、ドイツ全土で大人気。


(ごめんなさい。動画はYouTubeで探せますので。。。)



という、内容のCMなんです。

ドルトムントの音楽ホールのCM。

この牛乳はフィクションです。(たぶん・・・)

でも、面白い!



広告の力。

広告をちゃんと意識できているのだろうか。

酪農家、組合、指定団体、乳業メーカー、みんなが。

その重要性を。



例えば・・・

重力という力は、当たり前にあるんだけど、すでに無意識に近い形で回りに存在している。

物質が具える引力という力は、地球くらいの質量になってくると、それはモノ凄い力。

モノ凄い力なんだけど、無意識になっている。


・物を投げると放物線を描いて落ちる。

・川は下流へ流れる。


当り前のことではあるけれど重力を意識することによって、

・大陸間弾道ミサイルの精度が高まっていったり、

・流れる水量を利用して発電だって出来る。




広告の力は、それに近い感覚に思えませんか?

スーパーでもネットでも、商品一つ一つに広告の力が働いていることが感じ取れるでしょうか。


『牛乳がどうしたら売れるんだろうか・・・』

この問いに関しては、無限に回答をを見出すことが出来るのが広告。

売れないからしょうがない・・・、なんて当たり前に思ってはいけません。


少し前になりますが、スーパーにおける三大白物の一つである豆腐。この豆腐においてヒット商品が生まれた。

そう、『男前豆腐』!

こんなの完全に広告の力でしょ?

もちろんコダワリはあるんでしょうが、コダワリはどんな豆腐店にだってありますよ。

広告の力を意識して、それを利用したんだと思います。




「コンサート・ミルク」というアイデアをそのまま使ってみる、とは出来ないかもしれませんが、一見繋がりが見えない『コンサートホール』と、『牛乳』という二つの売りたい物があって、この二つを同時にヒットさせてしまう力こそ、広告の力。

(もちろんフィクションですよ)





どう?ちょっと力が湧いてくるでしょ?