ちょっとだけ、酪農新規就農についての経過報告をします。


新しく酪農をしたい人向けに、一から土地を探して牛舎を立てるのではなく、元々酪農をしていた牛舎、もしくは現在酪農をしているが、近い将来に酪農を中止しようとしている人の牛舎に交渉を重ねています。


まずは、「現在も酪農を経営されている酪農家さんに対して、牛舎ごと経営譲渡をしませんか?」という提案。これはいろんな理由があるようですが、すぐに、という方はいませんでした。

もちろん、すぐにでも止めてくれなんて言うことはありませんので、いつでも譲渡する気持ちが固まった方から、ご連絡をいただければという気持ちです。

これはタイミングですね。



次に、「最近、酪農を中止された元酪農家さんに対して、牛舎を売ってください、もしくは貸してください」です。


いろんな牛舎があって、


べこちゃん日記-牛舎2


↑たとえばこんな牛舎


牛のベッドは用意してあって、搾乳用の器具や、水飲みを用意してあげれば、酪農を始められる牛舎。

この場合は、牛舎の賃貸料(もしくは譲渡価格)を設定して、機械を数百万かけて、牛を30頭ばかり約1800万円くらい(?)で、総額3000万円以内で始められそうです(非常に大雑把ですね)。

もちろん、牛から出る糞尿の処理の目途も大事ですが。


新規就農者に対する支援事業から借り入れをすれば、2800万円までくらいの資金は作れますので、大きな資産が無くても始められそうなんです。




べこちゃん日記-牛舎1


↑以前、酪農に使っていた牛舎


こんな牛舎になると、もうちょっとお金がかかりそうです。造りは立派なんだけどな~。

このような空き家は結構あるんですけど、交渉してみると、賃貸をしてくれるパターンは案外ありません。「土地ごと買ってくれ」と言われてしまいます。田舎の方でも坪単価4~5万円かかってくると、新規就農者には非常にツライです。

(どうせ、他に使い道はなかなか見つからないはずなんだけど・・・)


ここに来ての大きな壁は、3000万円という大台を超える際に、資産の無い新規就農希望者には難しいという点でした。



賃貸をさせてほしい!

どうしても初期費用に関して限度額のある新規就農者には、牛舎は賃貸で貸してほしい。もしくは酪農組合などの組織が牛舎のリースをしてほしい、と切実に思います。


何に使うかわからず、野放しにしている土地や建物はいっぱいあるんだけど、いざ貸してくれと言うと、「貸すよりは売る」が多い気がします。資産を持っていない人にはどうも気持ちはわかりませんが、貸してほし~な~って思います。



う~ん・・・

挑戦は続きます。。。