大本山髙尾山薬王院
執事長 大山隆玄

高木いわ子先生に初めてお目にかかったのは十年程も前の事でありましょうか。

たまたま自坊の法務のために髙尾山を下り、本堂に居りました時『こちらの吉祥天さまを拝ませて下さい』と申されて、たおやかなる女性がお見えになったのでありました。

あれこれお話し申し上げる間に、このお方は大変に信仰心の篤いお方だなと思ったのでありました。

高木先生の『神霊界の神秘』の書中での数々の先生の『御神示』なるものは、且つての日本の宗教がそうであったように、世界中の神仏が融合するという精神を基本に、私達が日常生活の中でふと疑問に思ういろいろな事を、平易なお言葉で、しかも簡潔にお話し下さっているところに特色があろうかと存じました。

この世界には様々な環境と共に、様々な宗教があります。こうした中にあって、それぞれ立場の違いはあっても、常に見誤ってはならない人類の平和、地球の安穏、これらを大目標にして、しっかりと見詰めて参りましょう、と一段と感服して居るところであります。

個々の心の平安が、ただそこに止まることなく、大宇宙の平安のためにと、大きく大きく広がるよう、更には、この高木いわ子先生のこのたびの御出版が、その指針の一つとして、多くの人々の心に捉えられますよう祈念するものであります。

『神霊界の神秘』の続編に当たり一言祝意を表するものであります。