入学してから1週間が経とうとしていた。ちょうどその頃から部活動の仮入部が始まった。正直、僕は野球部に入ること以外考えていなかった。同じクラスのりんと一緒に野球部の集合場所であるグラウンドへと向かった。
僕は緊張している姿を見せるのが嫌いなため、緊張していることは僕しか知らなかった。集合場所に行って驚いた。190cm近い人、僕の地元で少し知られている人、推定90kgの人。個性しかなかった。個性のあるメンバーが15人集まった。そんな15人をなんとなくまとめていたのが、かずまだ。彼はとても顔立ちがよく、正義感のある人物だと僕の中で位置付けた。まずはこの15人と仲良くなろう。そう心の中で決めた。
その日の帰り、一緒に帰る友達が見つかった。それが、少し子供っぽいかずなりと、正義感のかずまだった。野球部3人での帰り道は、話が尽きることはなかった。この2人が僕の高校生活の中でとても大きな鍵を握っていることなど、当時の僕は知る由もなかった。