みなさん、こんにちは!

 

 今日は、病気の話ではなく、野生の茨、いわゆる「ノイバラ」が、どうしたら…、どう手を掛けたら…、立派に観賞に値するぐらいのバラになるのか? にチャレンジしてみた結果を報告したいと思います。

 2年計画で話が長くなりそうなので、2回に分けたいと思いますが、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

 

 まず、ノイバラとは?(写真のノイバラは、四万十川流域の河原で採取した、さくら色です)

 

 

 ノイバラは日本国中のあらゆる場所に生える、バラ科の原種です。桜が散った1ヶ月弱ほど後、小さな白い花を房状に咲かせます。ブッシュおよびつる性で大きな株は4m以上に成長します。園芸種のバラの交配親として使われることは無いですが、接木の台木として重宝されています。ただ、一般的には、年に1回しか咲かず、トゲも多いので、草刈の邪魔ものとして、敬遠されているのが現状です。

 ノイバラと似たような原種で、「イヌバラ」というのがあります。これは西アジアからヨーロッパにかけて自生しており、ノイバラよりも少し大きな花を咲かせ、ローズヒップを採取するために人為的に栽培も行われています。このイヌバラは、イギリスなどでは生垣として植えることもあり、第一次世界大戦の時には、兵士のビタミン不足を補うために、子供たちにローズヒップを集めさせた…なんて逸話も残っています。ちなみに、ローズヒップはレモンの20倍のビタミンCを含んでいると言われますが、レモンの大きさと比較にならないほど小さいので…。また、ローズヒップには下剤の効果もあり、ローズヒップティーはダイエットに最適などと謳われています。

さくら色のノイバラのローズヒップです!

 

 さて、話が逸脱しましたが、どうすれば、「日本に自生しているノイバラを観賞の対象まで高められるか計画」を実行してみました。

 

 

 まず、親株になるノイバラを河原で採取してきました。

 

 最後の清流「四万十川」と呼ばれる四万十川流域の後川という、私の畑のすぐ横を流れている一級河川の河原にて、「あれ? ノイバラなのに白くない!」と畑に向かう途中の自転車で走りながら、目を付けたのが親株です。この親株を5枝だったか…?、切って持ち帰り、挿し木で25株ほどに増やした年に、計画は始まりました。

 

 2022年の5月に挿し木で増殖し、同年9月に23株植え付けました。

 

 私の頭の中のイメージでは、約46mの高さ1mの生垣、すなわち、フェンスとすること、をベースに考え、株間は2mとして、間あいだに防獣杭を立てて、頂上・30cm下・また30cm下の高さの3段の誘引線を防獣杭に張りました。

 

 とりあえず、進行具合の写真を時系列で載せてみます。

 

2021年4月、耕作放棄地だった状態です。

 

2022年2月、整地が済んだ状態です。

 

2022年5月、防草シート張って、整備が進んで行きます。

 

2022年10月、植え付けから1ヶ月です。

 

2022年11月、植え付けから2ヶ月です。

 

 例年、霜が降りるまでは、成長を続けますので、翌年の春に一気に育つことを期待して、グロアー固形肥料の中粒(鉢植えなどの土の上に置いてある固形肥料)を一粒ずつ、株元に置いておきました。

 

 年が明けて、2023年3月、確実に成長しています。さすがノイバラといった生命力です。

 

同年、4月、成長しています。

 

23株の全体図です。

 

4月20日チラホラと咲き出しました。

 

4月24日の開花した状態です。

 

 まだ、株の大きさにばらつきがありますが、さくら色の可愛らしい花を咲かせてくれました。この年は河原の親株も含め、とても発色が良かったです。

 

 今回はここまでです。次回に続きます…