2025年7月になにかが起こるらしい。

世間でそんなはなしがまことしやかに囁かれるなか、

エホバの証人(以下JW)組織にも面白い動きがあったそうです。


各会衆で信者たちに向けて読むよう指示された「手紙」がネットに流出していて、それを読ませていただいたのですが、

そこに書かれていたのは農作業の推奨で、作物を売って稼ぐことにまで言及していました。


この手紙が出たのは5月上旬とのこと。

信者たちはこぞって畑仕事に邁進し始めていることでしょう。

農家の信者さんなど突然のヒーロー扱いなんじゃないかしら。

土地も地縁も無い安アパート暮らしの信者も沢山いらっしゃるけれど、うちの実家のような庭持ちの信者のところがスペースを提供するのだろうな。組織の勧めるまま土地の相続をものみの塔聖書冊子協会にしてしまった方々は「えー😱だったら手放さなかったのにー」ですね。皮肉なことです。


個人的に農作業の推奨は的外れとは思わないのですが、思うところはあります。

いままでJW活動以外に時間を割くことを批判しながら「すべてはエホバが備えてくださるのだから」と指示して、

信者からお金も時間も人間関係も奪ってきた組織が、

自分たちで野菜を育てましょう、自分のために働くことは自尊心を養います、なんて言い出したのですから。

こんなに身勝手な組織のことを見抜けずにいる

信者たちがこぞって農作業を始めることに、

言いようのない悲しさがわきます。


街中のJW本部を広大な森へ移転したあたりから、JW組織の見通しも案外イケてるな(褒めてはいません)、と思っていました。

いいか悪いかはわからないけれど、目に見えないチカラが働いていることを感じました。


何年も前に信者に向けて出された「奇妙な指示にも従うように」という伏線は信者に諦めのような覚悟をもたらしたでしょう。だから従う。

統治体メンバーのブロードキャスティングなど、俯瞰してみることさえ出来たらあまりにも滑稽でツッコミどころ満載なのだけれど、

洗脳がすすんでいる信者にはありがたい御言葉、なんですよね。


自己肯定感を養う機会をことごとく潰されてきた元JW二世としては、

自尊心を養う、とか「どの口が⁉️」と思ってしまいます。

ようやく、自称〝愛の組織〟もその本質の部分に触れずにはいられなくなったのかしら。

 
「イエスは答えられた。「一番たいせつなのはこれです。『イスラエルよ。聞け。われらの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』次にはこれです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』この二つより大事な命令は、ほかにありません。」(マルコ12章29〜31節)


冷静に、この文脈を見れば、

神を愛し、隣人を愛する前に、自分をちゃんと愛していなければならない、ということがわかります。

しかしそこをとばして、

神を愛すること、隣人を愛することを教えられてきたわたしたちでした。

当然敵を愛するなんて出来っこない。でも愛せねばと苦しみました。

それはイエスにとっては当然の「自分を愛すること」が「大事な命令」の前にあることを奪われていることに気付けなかったからだったのです。

まずはご自愛。みんながみんな自分自身をちゃんと愛してしまえばいい。

ちゃんと自愛しているひとの慈愛しか信じられない。