普段仕事で事業計画を策定する時の癖で、何事においてもneutral scenario、best-case scenario、worst-case scenarioを考えてしまいます。



もちろん妊娠・出産はそれでも想定外のことが沢山あるでしょうが、今想定できることは全て考えて準備しておきたい。



もうすぐ39歳になる私にとって、何一つ問題なく順調に出産まで進めるなんていうbest-case scenarioはほぼほぼ可能性がないだろうと思うので、


・これから流産・死産をしてしまう可能性
・染色体異常の可能性
・切迫流産・早産の可能性
・妊娠高血圧等になる可能性


などなど、いろんな可能性が少なくない確率で起きるかも、という想定をいつも心のどこかでしています。



特に今からできる準備として、
①突然入院になった時のために荷造りをしておく
②遺伝カウンセリングを受ける
を済ませました。


①突然入院になった時のために荷造りをしておく
については「今何も問題ないのに何故!?」と夫には言われましたが、問題とは突然起きるもの。
どうせ最終的には出産時に必要になるので、入院セットを早く準備したところで誰も困りません。
ということで、自分の安心のために早めに用意しました。


ただ、ちょうどいいバッグを出す気力がなくて、今のところ紀ノ国屋のエコバッグ2個に入れちゃってるのが残念ポイントですが笑い泣きしかも上のエコバッグにはファスナーついてるけど、下の形にはついてないのです
つわりが落ち着いたらちゃんとしたバッグに詰め替える予定。




②遺伝カウンセリングを受ける
これについては、妊娠11wになる今週末にNIPTを受ける予定なのでその前に夫婦で受けておきました。NIPTで染色体異常が見つかった時にどうするのか、検査を受ける前から全ての可能性について夫婦でしっかり話し合っておきたかったからです。

というのも私は知的障害をお持ちの方が働いている作業所や精神科のデイケアなどでのボランティアを通じて、子どもの頃から障害がある方と遊んだりコミュニケーションを取った経験が多々あり、大人になってからどんな生活を送れるのか最低限何となくのイメージは持てていました。

しかし夫の知識は「ダウン症の子は街で時々見たことあるくらいかな」レベルでガーン
「え、学校にいなかったの!?」と聞いても、記憶にないと。。。


そんなことあり得るのかな、夫が酷い人なのかしら、なんて思っていたんですが、どうも日本の学校は障害のある子とは違うクラスだったり特別な学校に行ったりするそうで(そうなの?)、どうもそこから私とは感覚が違う模様。


これは同じ土俵で話し合えるレベルにないと判断して、かなり早い段階で遺伝カウンセリングを受けました。

夫はgeneticsについての知識もあまりないようだったので、遺伝カウンセリングでは受精から初期発生について、その中で遺伝子異常が起きる仕組み、高齢出産によるリスク、出生前診断でわかることわからないこと、それぞれのトリソミーの生命予後やどんな人生を送れるのか、どんなサポート(療育など)があるのか、について伺いました。


時間は1時間の予定でしたが内容が盛り沢山過ぎて(我々が質問に質問を重ねたこともあり滝汗)、1時間半くらいかかりました。


でもとても勉強になった。



それに同じ情報を夫と一緒に聞いて一緒に考えられた、というのは大きかったと思います。


遺伝カウンセリングを受けた後も自分達で色々調べて、夫婦であらゆる可能性について話し合いました。



どうも日本では出生前診断を受けることに反対の意見の方もいて、その理由の一つが出生前診断を受けた時の堕胎率の高さのようです。


でもそれは、今日本で出生前診断を受ける割合がそれほど高くなく、検査を受けるのが主に"子どもに障害があって欲しくない"と強く思う人に限られているからなのでは?と個人的には思っています。


アメリカでは保険で安くNIPTが受けられるそうで、友達も全然よくわかっていない間に流れ作業のようにNIPTを受けたと言っていました。
しかし、そのアメリカでの出生前診断後の堕胎率は日本ほど高くはないようです。

アメリカでは遺伝カウンセリングの専門家も日本と比にならない程多くいるし、出生前診断で陽性と確定した後もフォローが充実しているというのもあるかもしれませんが。


私個人の価値観としては、とにかくサプライズが嫌いで何事もできる準備はしておきたいタイプなので、出生前診断を受けない選択肢はありませんでした。

でも受けたくない人がいるのもよくわかるし、反対に絶対に染色体異常のある子を産みたくないから出生前診断を受けて何かあれば堕胎したいという人もいると思います(出生前診断でわかるのはごく一部だけど)
それもその人の考え方であり、人生だと思う。


でも何も勉強せずに、想像だけで悲観したり産まれてくる子のことをかわいそうと思うのも違うのかなと。


遺伝カウンセリングはお金が若干かかりますが、今後の子育てや自分達の価値観・人生観について夫婦で改めてすり合わせる良い機会になるので、個人的にはおすすめですニコニコ