以前からちょこちょこ書いていますが、私は外資系の会社で管理職をしています。


これまで仕事場で、自分が「女性だから〜」「女性として〜」というのは一切考えたことはありませんでした。
出世の機会も均等にありますし、給与も当然能力や結果に応じて変動するため、年齢や性別は関係ありません。一般職・総合職という括りもなく、全員総合職です(いわゆる一般職のお仕事は、その管理者以外は別の会社からの派遣の方です)。


私はどちらかというと仕事の面では自分にとても自信があるタイプですし、自己主張もハッキリしている方だと思います。
出世欲もありますし、自分にはその能力の備わった人間であり更に高めていきたいと考えています(こういう自信のある人はだいたい客観的に見るとやばい人だったりしますが真顔)。
その上で、これまで自分が「女性だから」ということはポジティブにもネガティブにも考えたことはありませんでした。



当然、対クライアントの場面で、自分が女性だから得をしたと思うことはありますし、当然そこは上手く使うこともあります。産婦人科で女性医師の日を選ぶことと同じだと思います。
逆に男性だから得をする場面もありますし、何かの趣味が功を奏する場合や、出身大学がキーになって扉が開くこともあります。なので性別はたいして取るに足らない一つの属性だと考えていました。






先日私の上司に妊活を告白してみて、これは男性の上司なら腹を割って話せなかっただろうし、表面的にしか理解して貰えなかったかもしれないなぁ、と思ったんです。



当然、男性の上司も妊活を応援してくれたと思います。業務に支障をきたさないようサポートもしてくれたでしょう。
でも、多分、わからなさ過ぎて何でもOKして甘やかされ過ぎた可能性大だと思うんです。



今の時代、社員から不妊治療や子育て等による仕事の調整依頼などの事例をぞんざいに扱ったら、少なくとも私の会社では問題になります。
だから上司は例え理解できなくても、なんとかサポートしようとしたでしょう。
でもそれが気の遣いすぎたサポートだったりすると、それはそれで周りに迷惑をかけているという自責の念を私は持つことになったと思うんです。



なので、今の私にとって、上司が50代の女性で、子どもが3人もいて、部下にとって子どもを持つといつことがどういうことなのか、を理解している人だったことはとても大きいことだったんじゃないかと思います。


彼女はあれから、私の様子を気にかけてはくれていますが、かといって厳しさも緩めずにいてくれています。
また、不妊治療中の友人(アメリカから赴任中の方。この方についてはまた別記事で書きます)も紹介してくれたり、自分が3人目の子どもが出来にくかったこととかも話してくれるようになって、私のことを本当に気にかけてくれているんだなと実感できています。



このことがあって初めて、女性で(男性でもですが)子育て・介護・不妊治療に苦労しながら働いた人が上にいることって本当に大事なことだなと思いました。



昔のように、子育ても介護もなんでも奥さんに任せていた男性が上にいるような会社では(そんなとこ未だにあるのかわからないけど)、ダイバーシティなんて実現できませんよね。



私が今やらなくちゃいけないことは、とにかく今は不妊治療を頑張ること、そして同時に仕事も結果を出し続けること。
そしてそれが上手くいこうがいくまいが、将来会社でその経験をいかして部下のライフワークバランスを最大限整えてあげながら仕事はきっちりやってもらう環境を作ることが私の使命だと思っていますウインク