フィレンツェからバスで4時間ほどゆらゆらしてやっと永遠の都ローマに。
やたらとキャラの濃い、おじいちゃん添乗員さんにひきつれられてローマの街をぞろぞろと歩く東洋人たち。
ローマの街は道がくねくね。目印となるような大きな聖堂も見当たらないし、すぐに迷ってしまいそう。
まずやってきたのは有名なトレヴィの泉☆
決してトリビアの泉ではございません。中央にいるのは海神ポセイドン。
この泉に背を向けてコインを1枚投げると再びローマに戻ってこれるそう。ちなみに2枚投げるとステキな出会いがあって、3枚投げると別れたい人と別れることができるって。
もちろんあたしは1枚。しかも"5円玉"を投げました。だってローマとご縁があって欲しいもの。
この泉は観光客でわらわらしていて、ちょっとがっかり。しかもジプシーらしき老人が、長い棒を使って泉の中のコインを必死に集めていました。。。
次に向かったのはパンテオン☆
古代ローマ時代の神殿です。
ミラノやフィレンツェの、中世の美しい大聖堂もすばらしかったけど、2000年の歴史を感じさせるこの神殿は、"華美"とは全く違う美しさを持ってたたずんでいました。
この内部も今までのものとはだいぶ違っていて、キリスト教がまだ浸透していない頃の建物だということを肌で感じました。
パンテオンを後にして最後に向かったのはスペイン広場。
『ローマの休日』でオードリーがジェラートを食べていたあの階段のある広場です。こちらも観光客でうもれてて、ちょっとがっかりだったけど、せっかくだから階段の上まで行ってみることに。
階段の上にたどり着くと、そこから見えたのはローマの夕陽☆太陽なんて埼玉で見たってローマで見たって同じだろうけど、同じなわけがない!!なんてロマンチック☆
階段を降りて広場に戻ろうとする途中、イタリア人に「ナカター!!」と声をかけられ、ハイタッチまでしてしまいました。
広場で解散したので、うちらはスーパーマーケットに行ってみることに。
スーパーってなんだか面白い☆いろんなもの置いてあって。その日の夕食を購入、、、って言ってもビールにハムとチーズにお菓子にっていうジャンキーかつジャンキーなものばかり。あ、トマトとりんごも買ったんだ。
誕生日プレゼントを買いたくてスーパーの袋を持ったまま、某有名ブランド店へ。ヨーカドーの袋を両手に持って入ったも同然。日本じゃ絶対できません!!ってかローマでもやるなって話ね。
そんなんでこの日は終わり。
次の日はローマ市内一日観光☆・・・もしたかったんだけど、史学科としては行かねばなるまいポンペイに。というわけでポンペイ遺跡を見に行くことに。
バスで2時間くらい揺られてナポリの近くまでやってきて、やっとポンペイ遺跡に到着。
ポンペイは古代ローマ時代に栄えた都市のひとつで、79年のベスヴィオス山の噴火で街がそのまま灰の下に埋もれてしまいました。それは1700年代まで発見されることなく、その日のままの姿で残っていたそうです。この時の噴火の威力はものすごく、山の頂上が吹き飛び双子山の形になってしまったそう。
ちょっと遠くてよく分からないけど、ポンペイ遺跡で撮った一枚。遠くに見えるのは昔神殿があったところだそう。
見た中で一番面白かったのは公衆浴場かな。日本人が想像する銭湯とはだいぶ違って、サウナのようなものがメインみたい。あ、ジムもあったっていうからすごいよね。
ここで2000年前の人は語らい、楽しく時を過ごしていたんだなー。
遺跡は広くて広くて全然見たりなかった。ツアーじゃなくて個人的にゆっくり周りたいところ。
遺跡を後にして向かったのはカメオ工場。お茶ノ水博士みたいなおじいちゃんがいて、どうやらすごい人らしいけど。とっても気さくでかわいいおじいちゃん。お母さんへのお土産にカメオのブローチを☆
今度はナポリの街へ。どうやら治安が悪いらしく、バスから降ろしてもらえたのはたった一箇所。ポンペイ遺跡から出土したもののある博物館へ行きたかったのになー。。
ナポリを見てから死ね ということわざがあるみたいだし、もっとゆっくり見たかった。
再びゆらゆらしてローマへ。雨が降ってて寒かったー。しかもホテルまでは地下鉄とバスを乗り継いで帰らなくてはいけないからプチ冒険☆ガイドさんや添乗員さんにさんざん地下鉄は危ないと言われてきたからドッキドキ。
とりあえずテルミニ駅という大きな駅を目指しながらまごまごしているうちらを見て声をかけてくれたのがさっきまで一緒だったガイドさん。
「どこ行くの」
さばさばしたかっこいい口調。昔のアイドル風な服装。
帰る方向が一緒だったので、途中までくっついていくことに。
「テルミニ駅は危ないわ」「階段付近はジプシーがたまるのよ」
と、いろいろアドバイス。ローマに住んで長いんだろうな。かっこいい。
途中の駅でお別れ。別れ際の一言。
「元気でね」
きっともう会うことはないんだろうけど、もう名前も忘れてしまった彼女にいつかもう一度会いたいと思った。
地下鉄を降りてマックで夕飯調達☆うちらマック大好きだなー。
そのままバス停に向かうもどこにあるのかよくわからん。。。困った。。。なんとかバスターミナルを見つけ、事務所っぽいところで49番乗り場を聞いてみる。なぜあたしのフォーティーナインは通じなかったのでしょうか。ごくフツウに発音したんだけどなぁ。
バスは待っても待ってもなかなか来なくて、かなり不安になってきた頃。
キターーーーーーーーーッ
かなーり満員ですが。チケット無意味ですが。
後ろの東南系の人を勝手にスリと決め込んで最警戒態勢のバスの中。日本のバスみたいに次に停まる停留所のアナウンスはないので、ずーっと窓の外を見て目印の看板を探す。なんとか目的の停留所で降りれてほっと一安心。友達の顔を見るとふくみ笑ってるからどうしたのと聞くと
「コーラがついになくなった」
二人で大爆笑。バスの中でもみくちゃになってコーラを落としちゃったんだって。
ホテルに着いておなかいっぱいにして、やっぱりビール飲んで。
こんな風にイタリア最後の日は過ぎました。
何とも有意義な6日間☆また行くからねイタリア!!待ってろよー。


