松山城・・・愛媛県松山市丸之内1
松山城というタイトルなのに城の全景はありません。
職業病でついつい細かい箇所に目がいってしまいます。
これは蔀(しとみ)といいます。
格子の間に板をはさんだ建具です。見た目から雨戸的な用途に使われそうですが、風雨を防ぐだけでなく日光を遮る庇の役割も備えている優れものなのです。上部の丁番で吊られていて、上にはね上げると開く構造です。固定は突っ張り棒にて。現代でも十分に応用できるアイデアですよね。
窓下の水切りです。木です。昔は水を完全に透過させない「防水」などできませんでしたから、材料の形や寸法を適切なものにして水を制御する「雨仕舞」で透過を防いでいました。
材料が木か金属かの違いはあっても、形状は現在の水切りとほとんど変わらないことからもわかるように現在でも「雨仕舞」という考え方は使われています。

「石落し」です。床が外にはねだしていて、そこの床を外すとオープンになっています。
ここから敵に石等を落とすとの説明ですが、実は石ではなく鉄砲や矢を放つ開口というのが正しいようです。
写真上の小さい開口は「狭間(さま)」です。これは鉄砲や矢を放つ為のもので、穴の小さいもの、位置が低いものは鉄砲狭間といい、縦長の開口や位置が高いものは矢狭間(矢を打つ構えによる為)といいます。
つまり、鉛直方向の開口は石落とし、水平方向の開口は狭間と理解するのが正しいのかも。
戸無門の柱継手です。恐らく金輪継ぎという継手です。
1本の長もので柱を作れなかったか、作る必要もなかった為、柱を継ぎ足したのでは?
中央の小さい材は込み栓とってこれを挿すことで上下の柱が互いに密着して強度を高める役割を果たします。


