今日、中城のある家の前に立っていると、家の主らしきおじさんが小さなバケツを手に持って現れた。
「えー」
「はい?」
バケツの中を小さなスコップみたいな物で、かき混ぜながら
「これ使えるよ~」
バケツの中に入っていたのは、セメントのようだ。話によると、6ヶ月程前の使い残しを密封しておいてあったようで、それが固まりもせず使える状態だったのが嬉しかったのかわたしに声かけてきたのだ。
そして、
「おもしろい」といいながら、家に入っていった。
いきなり話しかけられた俺は、何と返答して良いかわからず、無言のまま。
おじさん、あんたの行動がよっぽど「おもしろいよ~」。
それから、1時間半ほど経過した頃、再びおじさんが現れ、
「うり、水分補給しなさい」
と、缶コーヒーをくれたのだ。
何といなかのおじさんはやさしいのだろう。
俺は受け取って、ちびりちびり飲んだ。
それからまた1時間半ほど経過した頃、またまたおじさんが現れ、今度は
「うり、チョコレート」
銀紙に包まれたものを手に持ち、ちょこんと少し割って口にほお張りながら、残り全部を俺にくれた。
「これおいしいよ~」といいながら、また家の中へ。
「ん?」このおじさん、ひょっとして俺の親戚?
そんなはずはない。全く初対面なのだ。
俺はありがとうと受け取った、というか受け取らざるを得なかった。
「おもしろ~い!」
え?何で人の家の前に立っていたかって?
なんでかね~。アハッ。