どーも。杉丼です。
昨日、10月23日で中越大震災から丸8年が経ちました。
僕たちもアオーレでシンポジウムが開催されるということでお邪魔しました。

草の根通信

シンポジウムの演題は「中越発若者を地方に呼び込め」
地域づくりをおこなう上で、今では必須の外部人材の力、
その外部人材をどう地域に取り込み、最終的に定住してもらえるようになるのか。
各会のキーパーソンをお招きしてセッションするという内容です。

<コーディネーター>
稲垣文彦さん[中越防災安全推進機構 復興デザインセンター長]
<パネリスト>
泉田裕彦さん[新潟県知事]
小田切徳美さん[明治大学 農学部教授]
武居丈二さん[総務省 地域力創造審議官]
伊藤和彦さん[宮城県 震災復興・企画部長]
多田朋孔さん、美紀さんご夫妻[十日町市地域おこし実行委員会]

草の根通信

まずは、稲垣さんの泉田知事いじりから始まりました。
ちなみに稲垣さんには沖ネットの運営委員にも
なっていただいており裏BOSS的に暗躍していただいております。
最近は髪型も変わり心なしか爽やかな印象です。

草の根通信

率直に感想だけ書くと、
相変わらず「小田切先生の話は腑に落ちるなー」という印象を持ちつつ、
外部人材が地域に入る際のハードルは
「土地(生活拠点)」・・・最低住むことの出来る環境か?
「コミュニティ(人間関係)」・・・外部の人にも開かれた関係が築かれているか?
「収入の確保」・・・そこで飯を食っていけるだけの収入が確保できるか?
であり、特に「収入の確保」が一番のハードルです。
セッションの最中、多田ご夫妻の旦那さんは田舎でやりたいことがあり夢に向かって動く話をしていて、対する奥さんの方が「この仕事で子どもが大学までいける収入があるのか?保育園や小児科などはあるのか?」という生活基盤の話をしているのが印象的でした。

そして、多田ご夫妻と活動は違えど沖ネットスタッフも全く他人事とは思えない話でした。
新婚の水戸部夫妻に子どもが出来たり、稲垣さんがベンツに乗ったりし始めたら、
NPOの世界も少し先が見えてくる感じがしますね。
ちなみに、「杉井が嫁をもらう」というのは収入以外の大きな別の敗因があります(涙)

小田切先生も「農家さんの中でも専業より兼業農家さんが収入が多いように、スモールビジネスを複数持った方がいい。」というお話をされていました。前に地元学で有名な結城登美雄さんも「一度に20万の収入は難しいかもしれないが、5万円の仕事を4つ持つのは案外出来そうな気がしませんか?」とおっしゃっていました。これからは企業に就職して頑張っていれば一生を保証してくれる時代ではなく、多様な飯の食い方をしていくのが効率的なのかなー。と思いました。

本当なら震災アーカイブセンターも見てきたので、
震災の記憶を残す的な感想も混ぜ込もうと思いましたが、
次回にします。バイナラ。