柏崎市のまちづくり元気塾の第一回目の講座が開催されました。

まちづくり元気塾は柏崎市市民活動支援課が主催したもので、全7回の講座を春から秋と半年間かけて受講するものです。

7回の講座には、まちづくり学校から毎回のテーマに合った専門家が講師として招かれます。そして、元気塾自体のコーディネーターは大滝聡さんです。

ファシリテーション・グラフィックという手法を海外から日本に持ってきた方と聞いております。

今回が元気塾の初回と言う事で、簡単な自己紹介からはじまりました。
自己紹介では、年齢/職業/受講した同期/その他意気込み等が聞かれおおよその参加者のプロフィールが分かりました。

特に職業では、建設、福祉、観光、農家さん、役所の方など様々な職種の方が今回の講座を受講する事がわかりました。これまで社協さんの講座は数回受講した事がありましたが、このような幅広い職種の方々が集まるのは珍しいと思います。職種だけを聞いた時に「これだけの幅い広い人達が集まったら出来ない事は無いな...。」という印象を持ちました。

講義の内容は「まちづくりとは...」というテーマでした。大滝さん自身が関わってきた地域の話をしていただきました。今回の講義では、手法というよりはまちづくりスピリット的な部分を話していただきました。

講義を受けた後は、参加者同士でグループに分かれて1つの作業をおこないます。今回は『まちづくりビジョンゲーム』をおこないました。「農村風景」「まつり」「商店街」「食べ物」「赤ん坊」など床に並べられた様々な種類の写真を3枚拾い、その3枚を使って1つのまちづくりストーリーを考えると言うものです。
このグループワークを通して、「まちづくり」という言葉の広さを感じました。建設系の仕事をしている人は「商店街の景観まちづくり」のような話を好むし、僕らと一緒に別俣のデザイン策定に関わっている役所の方は、「農村集落の活性化」を考え、24才と若い人は「お祭りで人を呼ぶ事での地域の活性化」を提案してきました。それぞれに間違い等はなく、どれが正解かも分からないのですが、「まちづくり」という言葉の広さを初めて体感した気がします。

普段はえんま通り商店街で「景観まちづくり」や別俣地域で「農村の活性化」などある地域に入って皆で同じテーマの事を考えているので、仮想地域という目標を持っていない地域の「まちづくりストーリー」を考えたときに、考えた人の分だけ沢山の「まちづくり」が生まれた事に驚きました。実際に僕が考えたストーリーは、農村集落の『食』を軸とした地域の誇りを取り戻すお話を考えました。

まちづくりストーリーを各グループでまとめたら最後に発表です。

発表グループは、自分たちの考えた発表内容を様々な手段で発表していました。演劇風に発表するグループ、和歌?のような形で発表するグループなど色々な発表を聞けて面白かったです。

また、第1回の元気塾を通して自分自身のまちづくりストーリーのバリエーションの少なさや、限られた時間の中での瞬間的な発想力の無さを感じました。

$草の根通信