知っている方もいらっしゃるかと思いますが、私はパチスロ・パチンコ業界の人間であると同時に、「最高位戦日本プロ麻雀協会」という団体に所属している競技麻雀プロ(の資格を持っているひと)でもあります。

 

そんな私がいろんな場所で聞かれる質問のひとつに、

 

《麻雀って運ゲーですよね!?》

 

というお決まりクエスチョンがあるのですが、本日はそれについてカキコさせていただきとう存じます。

 

結論から申しますと、麻雀は運ゲー。

 

…ではございません!!!

 

それはもう狂おしいくらいに実力・能力によって勝敗が決まるゲームだと断言できます。

 

《でもこの前、有名プロ相手に2連勝したよ? プロってそれほどたいしたことないよねww》

 

たしかにミクロの視点では運100%のゲームと云えましょう。たとえ世界トップクラスのプレイヤーであろうとも、半荘1回単位や1日単位、あるいは数十ゲーム単位の勝負では負けることも多々あります。

 

しかしながら、試行数を増やせば増やすほど実力・能力どおりの結果に落ち着く(確率が収束する)ことは間違いありません。麻雀というゲームを深く知れば知るほどそう考えるようになるわけで、逆にそう考えなければ「競技」としての麻雀は成立しません。

 

さてお立ち合い。あなたの前にジャグラー(もしくはハナハナ)が2台あるとしましょう。設定は1と6です。2台とも改造ROMではなくノーマルです。どちらが出る(出やすい)と思いますか。

 

《そんなの6に決まってんだろ!》

 

だよね? そりゃそうだよね。ボーナス確率も小役確率も1より6のほうが優遇されてるんだから、誰がどんな打ち方をしても6のほうが出る(出やすい)よね。期待値で言ったら100%間違いないよね。

 

ではどちらでもいいので台を選んで1ゲームだけ消化してください。さァ、どっちが出ると思いますか?

 

《お前バカじゃねww たった1ゲームじゃどっちが出るとか出ないとかそういう問題じゃねーし。そんなの運ゲーだし……ハッ!(愕然)》

 

……な?(ニヤ)

 

つまりはそういうことなんよ。設定6を終日ブン回しても負けることあんだろ? 逆に設定1でも勝つことあるよな? な?(超至近距離でガン見しながら)

 

でも長いスパンで見ると…たとえば10万ゲーム打ったら設定1より6のほうが明らかに出るやん。パチスロの仕組みを理解していれば100%って断言できるやん。

 

……な?(再びニヤ)

 

じつは麻雀もまったく同じ仕組みなのです。設定1と6といったわかりやすいパターンだけでなく、たとえ設定3と4という微妙な格差であっても、試行数を増やせば増やすほどそのひとの実力・能力に準じた結果に落ち着く(落ち着きやすい)のです。

 

自分で云うのもなんですが、でも云いますが、私の現時点での麻雀設定はおそらく1ではありません。しかしながら絶対に5・6でもありません。

 

どれくらいの実力を「設定3=機械割100%」とみなすのかわかりませんが、自身の感覚的には2と3の間くらいでしょうか(ちょっと甘めに考えて…な)。

 

団体やリーグを問わず、競技プロの世界には設定5・6クラスのプレイヤーがそれこそゴロゴロいます。なかには明らかに違法改造ROMを装備した「裏モノ」みたいなバケモノ(いい意味で)も存在します。

 

いつの日かそういった方たちとガチで対局できる日が来ることを夢見つつ、ワンランクでも設定を上げられるよう日々精進してまいります。つまり簡単に云うと……

 

さァ、天鳳やろ(ニヤ)

 

 

責了