РВП申請 | 元サンクトペテルブルグバレエシアター所属 の日本人バレリーナ 大木彩未 の オフィシャルブログ
こんにちは。

続きですが、

書類を集めるところまでは、できました。
次はロシアに行って移民局(УФИС)にて申請をします。

そのためには、まずロシアに行くのですが、もちろんビザがいります。ビザの最大連続で滞在できる日数は90日です。つまりこれも3か月。
学生の場合、又は仕事をしていて就労ビザが出てる場合は、そこまで気にしなくて大丈夫です。

私の場合は90日だったので。ワンステップ、つまり1回目の90日では間に合いませんでした。

なので、

ロシアでの有効期限が長いもの(ロシア語能力証明書、写真、申請書、手数料)は、先に準備しておけるといいですね。

これらがそろってから日本に帰国し、犯罪経歴証明書の取得に取り掛かるといいです。
そしてこれが取れると同時にロシアに出発できるようにビザの準備をするのがベストです。
もちろん航空チケットの手配も合わせて。

なぜかというと書類のうち有効期限が3か月のものが多いので、もたもたしているとビザの期限内に申請が終わらない、またはビザはあっても書類の有効期限が切れるという事態になり、またすべてをやり直すことになります。

帰国です。(渡航費が痛いです。)

ロシアに行き、ビザの期限3か月が始まります。
まず持ってきた書類の翻訳をまずします。これは次の日でも受け取り可能です。
そして、健康診断書のための健康診断に行きます。1週間ほどかかります。

すべての書類はコピーを2通ほど取っておくといいです。

書類が最短入国後1週間ほどでとれたとします。

・ビザが90日
・パスポートの翻訳が3か月
・健康診断書。3か月
・犯罪経歴証明書。3か月

これらが微妙にずれて期限がずれているので注意!!


ついに申請なのですが、この移民局は週に2回、2時間しか開いていません…

そして長蛇の列…

すべてのРВП申請者、理由は関係ありません。プラスВНЖ長期滞在許可申請者が殺到し、前夜0時から順番待ちをすることもあります。

そしてついには申請者達がノートを作成し、毎回申請日にチェックを行いその人が順番待ちに並んでいるかどうかチェックをするというシステムまで作ってしまいます。(これは移民局側はノータッチです)週に2回申請準備ができていてもできていなくても、もしいかなければノートから名前を削除されます。(後で知ったのですが、ノート当番をすると順番を速めてもらえるというシステムがありました。これもみんな勝手に申請者達が作ったものです。もちろんしました…)

私が申請を始めた当初はウクライナの情勢悪化と重なり、初めて並んだときは180に程の人が私の前に並んでいました。

2時間の申請受付時間内には平均で6・7人が受け付けている部屋に入ることができます。なんと2時間たった一人の人が受付をしていました…
そして受理されるのは2・3人です。


なぜなら申請書類のチェックがあり、ミスがあると返されてしまうのです。特に申請書の書き方が、人によって細かく異なるので、貼り出されている見本どおりにしても間違っていることがあります。

もし受理されなかったら再び順番待ちは最後尾から始まります…

残された時間は11週間、22回。180人は間に合いませんよね。

残された22回のうちすべての書類の期限が間に合っているとも限りません。

この意味不明なノートのせいでたくさんの人が苦しんだことでしょう…

私も…


(今ではそのノートは破棄されているようです。よかった…)

もう、不可能かと思えるこの申請

私がどのように申請に成功したかというと、

最初はもちろん何も知らないので一生懸命このノートのチェックに行きました。
そして当番制度を知り、その当番もしました。(これが夜中や早朝だったりするんです…)

しかし、私がうまくいったのは、たまたま移民局が設定した臨時の受付の情報を知り(知らずに並び続けていた人もいると思います。(だってサイトには載せないし、貼り紙も最小でみんなが見ないようなところに貼るんです)

そこで少人数の普通の列かできていて、さらにそこは4人で受付をしていて、申請書のチェックもかなり甘かったです。

運って大事なんですね…

こうして無事に申請は終わりました。

6か月間の審査に入ります。

これがまた、「本当に出来上がったとき連絡来るのかしら…?」と心配でなりませんでした。


次回へ