今年の
NL東地区は決して楽観できない。
まず、去年までとは別のチームと化すだろう
ワシントンナショナルズがいる。去年から本格的にブレイクしたクリッパードや今年はスプリングトレーニングから調整を続けるストラスバーグなど若手の台頭やジオ・ゴンザレスというローテーションを計算できるピッチャーを獲得したことで、去年とは別物になったブルペンは脅威である。これでフィリーズから移籍したリッジが往年の活躍をしたとすれば、投手はメジャー随一のフィリーズとはいえ決して楽観できない、野手もジマーマンやモースが健在で、ワースがフィリーズ時代の活躍をするか、開幕マイナーが確定したとはいえ今年から上でも本格的に見られそうなハーパーが台頭すれば面白い。
またオフハラティやキンブレルなどブルペンはリーグでも屈指といえる
アトランタブレーブスなど、フィリーズは去年は100勝を達成したといえども、決して楽な戦いにはならないだろう。
しかし、このような状況を踏まえても、やはり地区内でのイニシアティブをとるのはフィリーズではないかと私は思う。
投手陣 その安心感の大元となるのは今年も実績のある投手陣がローテーション、ブルペン共に順調に整備されている点だ。ローテーションには
ハメルズ、リー、ハラデイという言わずと知れた三本柱

が健在で、尚且つそのどれも欠けることなく順調に開幕を迎えそうな現状はフィリーズにとってとても重要なことだろう。(ハメルズが昨日大炎上したのが少し気になるが…一度の失敗で落胆するべき選手でもないので、開幕には仕上がっていると信じたい)
昨年との違いとして
オズワルトを欠く形となるが、その後釜には成長株の
ウォーリーに
ケンドリック、ブラントンといったある程度計算できるピッチャーが揃い、よほどのことがない限り総崩れすることはなく大型連敗などはしない磐石のシーズンを送ることができそうだ。先発ピッチャーには昨年同様困ることはないだろう。
一方ブルペンは、今年は8、9回のキャリアを積んだ
リッジ、マドソンといった選手を失い弱体化こそした。かといってブルペン陣も比較的充実しているといえよう

。なぜなら今年から
パペルボン
というその二人を凌駕する実績を持ったクローザーを獲得したからだ。大型契約には多少の疑問もあるが、上記の二人と比べれば安定感はパペルボンの方が上で、少なくとも今年は機能してくれるのではないかとみる。そして8回に昨年同様
バスタルドを据える形が今期の基本路線となるだろう。この形は昨年と比べても遜色のないものだ。その他の回は
ストゥータスなどの若手や
ハーンドン、コントレラスなどベテラン勢、そして前述のローテーションから漏れた選手などである程度まわす事ができる。この投手力は少なくとも地区内ではほかのチームを圧倒できるものだろう。
野手陣 しかし、これらのアドバンテージをもってしても不安な気持ちを拭えないのはやはり野手陣の状況が現在非常に良くないことがあげられる。まず内野手が野戦病院と化した。
アトリーは今週中にゲームへ出場する意思を示しているが、手術明けで調整遅れは必至。
ハワードにいたっては昨年度の大怪我もあり開幕に間に合ったとしても無理はさせられない。本格的にこの二人を当てにするべきなのは5月から6月くらいだろうか。また
ポランコがスプリングトレーニング中に指を怪我し、去年の主力で万全の状態なのはロリンズただ一人。そのロリンズも高齢化により年々成績を落としている。今年は大型契約を結んだばかりであることから気の緩みがないように頼みたいところ。しかしポランコ、アトリーが抜けることを考えると2B3Bの控えとして
ウィルソンバルデスを残しても良かったのではないだろうか…
マイケルマルチネスよりはバルデスの方が信頼できるし、交換相手のジェレミーホーストが悪いとは言わないが如何せん現在ポジションがない。
反面外野陣は比較的安定。
ペンス、ビクトリーノが確定的で、レフトでは去年最も安定していた
イバニエスがヤンキースに移り、今年は実績の乏しい
ブラウン、メイベリーのどちらかにブレイクを期待したい。この二人では1Bも守れるメイベリーが若干リードしているか。スプリングトレーニングにおいてフライアウトが多く打率も芳しくないのが気になるが…あと強いて言えば守備範囲の広い控えがほしい。そういう意味では俊足系の
ピエールが入ると今までとは違ったアプローチが出来そうで良い感じ。
今年は
タイウィギントン、トーミが野手陣に加わったが、どちらも評価としては代打、内野の控えというもので、怪我、高齢化に悩まされる内野陣の控え、それもこの二人もかなりのベテランであることから若手の台頭は必須の課題といえよう。プロスペクトも内野陣に芳しい選手はいない。
ガルビスエルナンデス共に二遊間としては明らかに実力不足で三年後の見えないまことに頭の痛い状況である。とりあえず現在好調な
ルナや中堅の
ニックスのロースター入り、そして奮起に期待したい。
(しかしウィギントンの使えそうで使えないもやもや感はなんなんだろう…内野版劣化イバニエス的な)
開幕予想(理想)
1 ロリンズ SS
2 アトリー 2B
3 ペンス RF
4 ライアン 1B
5 メイベリー LF
6 ポランコ 3B
7 ビクトリーノ CF
8 ルイス C
9 ハラデイ P
(最悪妥協できる状況)
1 ロリンズ SS
2 ビクトリーノ CF
3 ペンス RF
4 トーミ 1B
5 メイベリー LF
6 ルイス C
7 ウィギントン 3B
8 マルティネス 2B