先週金曜日に、職場の同期の女性から帰り際に相談をうけま
した。彼女の旦那さん(彼も同期で会社は同じだが職場は別)
が精神的な病になりつつあり、会社を休んでいるので、どう
対応すればよいか、ということでした。
精神的に参って休職している人、今は普通に働いているが過
去に数年休んでいた人、などメンタルの病気の経験者は最近
ほんとうに多いです。マスコミなどによると、特に30代~
40代の中堅社員が多いそうですが、確かにそう言われれば
他の年代より多いような気もします。
私は今40歳ですが、32歳頃(ちょうど不動産投資を始め
た頃)今から8年ほど前に病気までは行かないまでも、精神
的な”中堅社員の壁”のようなものがあったように感じてい
ます。私の場合、ある意味、それは新たな自分への脱皮のよ
うなものだったと思います。どういうことかといいますと、
入社して一通り仕事ができるようなってくる20代後半には、
ひとつのまとまった仕事を完成させて、会社への貢献もして
達成感を得てきます。そうすると、その次なにをやるか、と
いうことを考えるのですが、そうなって初めて気づくのです
が、実は20代の成功は、半分は上司なり先輩なり、が用意
してくれたレールの上をひたすら走ればよかったのであって、
その仕事をやると決めたのは自分ではなかった、ということ
です。
つまり、30~40代の中堅の壁は自分で自分の仕事を探し
て、決めなければならない、という壁だったように思います。
また、その時つらかったのは、自分で仕事を選ぼうとする意
思が芽生えてきていたため、勧められたこれまでと同じ仕事
を断っていました。そうすると、自分の部下がいたわけでも
なく、助けてくれる上司もおらず、全部自分でなにをやるか
決めてやらなければならない、という状況になりました。仕
方ないと思い、毎日徹夜して、休日出勤もして、自分が決め
たことで成果を出そうと、ちょうど32~33歳の1年くら
いは必死にやりました。1年ぐらいたって、その仕事の重要
さが上司にも伝わって、ちょっとづつ方向が変わってきて、
部下をつけてくれるようになり改善していきましたが、それ
までは大変でした。
私の場合は、今から約8年ぐらい前のことですので、まだよ
かったように思います。今悩んでいる人は次なにをやればよ
いか、私の経験した時よりももっと難しくなっているように
思います。その要因として、世界が国境無く情報が瞬時に行
き渡るグローバルな情報化社会になったこと、先進諸国は供
給過多で物が売れなくなってきていること、日本の経済が国
内需要が減ってきているにも拘らず、以前として製造業中心
であること、世界の需要が新興国中心であるが日本の会社は
その流れに対応しきれていないこと、等諸々ありますが、総
じて、”今だかつて無いほど変化が激しい”、ということが
大きいと思います。今やっていることがすぐに陳腐化する、
どこにフォーカスすればよいか定まらない、という感じで、
将来を見据えた場合にどう変化に対応していけばよいかが、
見えない苦しさだと思います。
しかしながら、職場の上司は年上で、変化のまだ小さい時代
の一定の定まったレールの上をひたすら速く走ることに専念
してきた人で、過去の仕事の仕方を部下にも強いったり、も
しくは、逆に重要な大きな決断をせず延々先延ばしして、た
だ上と下のいうことの調整役だけに徹して定年だけを待とう
とすること見え見えの上司だったり、という感じで職場全体
としても変化に対応しようとする勢いもなく、逆に逆行する
場合もあったりして、環境事態もよろしくない場合が多いわ
けです。
精神的な病にかかる人は、基本的にやさしい性格で、まじめ
で、一所懸命期待に応えようとする人が多いと感じますが、
今の時代だからこそ、余計に精神的な病気になりやすい背景
もあるのではないかと感じています。
私の彼女に対するアドバイスは”気分転換”を促すこと。こ
ういう時代に視野は広く持つべきですが、どうしても誰しも
狭くなっているものです。そんなときに精神的な病気になる
と、さらに視野が狭くなり、見えにくいものが、余計に見え
なくなる。ストレス要因も、非常にローカルなある一時の、
ある限られたものさしで見た場合の価値観なり、評価が根本
になっている場合がほとんどです。そういう意識が働かなく
なって夢中に走っていてオーバーヒートを起こしているのだ
と思います。そのためにも、疲れたらまず休んで気分を変え
ること。長い目でみれば走り続けることだけでなく、立ち止
まって考えることも重要。会社を休むこともその最良の選択
肢のひとつです。疲れたら休むこと。引け目を感じることな
く、疲れたから一休み。そして、広い視野で眺めてみる時間
をもつ。そうすれば、変化の状況を遠目で眺めながら、自分
の本当に大事にしたい価値観もわかってくるのではないか。
また、そんな背景があって本人の状態もあることを家族のメ
ンバーが理解し、焦らず慌てずじっくりと対応することで、
本人のパワーも再度噴き返してくるのではないか、という話
をしていました。。。
※いつもお読みいただきありがとうございます!