ぜんぶたす。

 

 

とつぜんですが、問題です。

1~9までの数字を全部足すと、いくつでしょうか。

 

 

1+2=3、3+3=6、

6+4=10、・・・45!

45ですね師匠!!

 

師匠「おそい!たわけが!バチン!!!」

 

ぎゃっ!がんばったのにピエン!

 

師匠「もっとかんたんにできる!!」

 

と、言われてしまいました。

一体、どうやるのでしょうか。

ヒントは、たす順番です。

 

 

 

下に、答えです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1+9=10

2+8=10

3+7=10

4+6=10

 

上のようにたすと、10が4つできます。

 

10が4つで40

5が一人ぼっちなので、たしてあげましょう。

40+5=45

答えは45です。

 

計算のじゅんばんをかえると、かんたんに計算をすることができますね。

では、問題をかえてみましょう。

 

2とびですね。かけ算九九を習っていれば、2のだんといえます。

まぁ、九九を習っていなくてもできますので、がんばりましょう。

 

 

2+4=6、6+6=12、これはたいへんですね。師匠!

 

師匠「ばかもーん!ぺしっ」

 

ぴえん とおりこして ぱおん

 

 

 

 

では、答えです。

 

 

2+18=20

4+16=20

6+14=20

8+12=20

 

と、今度は20が4つできますね。

20が4つで80と、

10があまっているのでたしてあげて、

答えは90になりました。

 

 

 

ではでは、もっと問題をかえてみましょう。

え?もうダルいって??

いやいや、もう少しおつきあい下さい。

きっと、おもしろいと思うのです。

 

3とび、4とびです。

ここより、3のだん、4のだんとよぶことにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 上のように考えると、

3のだんの合計は135。

4のだんの合計は180となります。

 

 

 では、つぎは?

ここで、「次は5のだんだ!」と言える子は、先が読めています。

ここまでくると、親や先生に言われずとも計算しだす子もいるでしょう。

 

 

 

 

 2年生の子にこの問題をだしたときのことです。

ここで、こんなことを言った子がいました。

 

 

 

 

 

 

「次は、ぜんぶ足さなくてもわかるよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 みなさんは、この言葉の意味がわかるでしょうか?

私ですか?正直に言うと、

 

 

 

さっぱりわかりません。

 

 

 

 

 

 

 

ぜんぶ足せと言っているのに、足さなくてもわかるとは、どういうことでしょう。そのヒントは、これまでの答えにかくされていたのです。

 

2のだんのとき、合計は90

3のだんのとき、合計は135

4のだんのとき、合計は180

 

 

さて、5のだんはいくつか、これを見るだけでわかりますか?

あ、わすれていましたが、1のだんの合計は45でしたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だんが一つふえると、合計は45ずつふえています。

ということは、5のだんは、

 

180+45=225

 

になるだろう、ということです。

2年生の子でも、このようなきまりに気づいたことに、おどろいたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?私ですか?

 

 

ぜんぜん気づきませんでした。

 

 

 

 

 

 

それでは、ありがとうございました。

 

 

 

ちなみに、この問題づくりのきっかけは、天才数学者ガウスの小学生時代のエピソードです。興味のある方は調べてみて下さい。