ずっと最初のブログから間をあけておりました。

いきなりなんですけど、最近、僕はあるセッションを受けまして、許しというテーマについていろいろ考えさせられた事があったのでシェアさせていただきますね。

僕は自信が基本的にずっとなかったんだって事がこのパンデミックの真っ只中でわかったんです。

 

側かは順風満帆に行っているように見えているかのように、ずっと演じてきたように思います。

 

ラッキーな事に、人当たりは普通に悪くないために表にはわからないかもしれないのでなんとか乗り切ってきましたが、実は自分の中にすごく暗いものをかかえているという事を最近改めて発見する事ができました。

 

それを今日は皆さんにシェアしたいと思います。

 

とにかくポジティブに生きなければという事をメインにおいて生活しているので普段はそういうところをなるべく見ないで考えないで生きてます。

 

しかし、今回あるセッションで自分自信の過去を改めて振り返って思い出す機会があり、自分の自信のなさや、コンプレックス。そしていまいち諦めきれなかった叶う事のなかった夢など、ひとつひとつ向き合う機会がありました。

 

そうしたら、出てきたんです。見つけてしまったんです。なんでもやもやしたものが常にあったのか。。この気持ちの悪い自信のなさはどこから来ていたものなのか。。

 

それは若いころ(十代後半から二十代前半)に職場の上司だった、才能のある先輩に言われた一言だったんです。「お前は今は若いからなんとかなってるけど、このまま行ったら将来、働くところ働くところ後輩とかにも白痴呼ばわりされるぞ。」という言葉。。

 

この言葉は、僕が新宿のショーパブを21歳で辞める時に最後の言葉として受け取った尊敬していた先輩の振付師から言われた言葉でした。当時はその彼は27歳とかだったと思います。

 

その当時の僕は世の当たり方もわからない本当に純粋な子供でした。誰でも信じてしまうような。。毒のない若者。。

 

そんな自分にどうしてそういう言葉を突き刺してきたのか今になるとわかる余地もありませんが、当時21歳だった僕には本当にショックで、それが何年も恨みになって自分の心に残ったのでした。

 

それ以来の僕はその先輩を見返してやろうという意地でずっと生きてきていました。

 

それは昭和が終わり平成元年が始まった年だったと思います。

 

ところで今は2020年。あれからもう30年たっています。

 

時代がまったく変わったのを感じます。

 

その当時その先輩を恨んでいた僕もすっかりその時の事など忘れて平気な顔をしてここニューヨークで生きています。

 

それが数日まえに受けたセッションで思い出す機会を与えられ改めて、思い出す事ができたんです。もちろん自分の深いところでは決して忘れる事のなかったあの突き刺さるような彼の言葉は消える事はない事を知りました。

 

しかし、今、ここに元気で前向きに30年経って生きている自分を感じています。

 

過去はもう遠い幻のようです。

 

実はその先輩は、僕にその言葉を残してから、二年後ほどして天国に旅立ちました。

 

僕はそのあともその先輩の事を許せませんでした。それぐらいに、21歳の若者にとって「白痴」と呼ばれた事はショックだったんです。

 

でも今の僕にはそんな言葉を投げかけた26歳のその若者も自分の中にいろいろな葛藤をかかえていたからこそそういう棘のある言葉を後輩の僕に投げかけたんだって事を考えられるようになりました。

 

それでも、はっきりと許すって事をしてこないでずるずる来ちゃったんです。

 

それで、今回のセッションでやったのが、しっかりその事、その先輩を許した事。

 

もうどうでもいい事だし、自分は「白痴」でもなんでもない。

 

まして「白痴」って言葉さえ今の現在使う人はもうほぼいない時代。

 

この事から僕は学びました。もうとっくに忘れている過去の出来事や人でも、実はまだ自分の心底には眠っているけど、こびりついて離れない事があってそれが原因でなんだかもやもやしていたり、なんだか生き心地が悪くなっている事もあるんだって事。

 

これはしっかり、その事を許して、手放して、解放すると決めて、自分の中から出してしまうと決めないといつまでも結局は残るもので自然に消滅するという事はその事柄の影響がその人に大きければ大きいほど、難しい事なんだって事を自分自信で体験する事ができました。

 

これを一回手放した事によって本当に、気持ちが軽くなったんです。本当の意味で解放されたという感じ。

 

それと同時に、これは一回のセッションでゼロになればそれはそれでいいんですが、その後も意識して、その物事や人の思い出などが出てくるたびに、自分自身で声に出すなり、紙に書くなりして、また解放して許してあげていく事が大切だと思いました。

 

それを繰り返す事で今まで心の底に溜まってこびりついていたその事や人が自分の中からクリアになっていく。。

 

こんな素晴らしい事をもっと早くやっていけばよかったなあって思っています。

 

そしたら、自分の中にまだまだ過去に起こった事で許せない事やひっかかってる事がもっとあるなあって事にも気づけました。

 

それもひとつづつ、大事に向き合って解放していけたら、自分の心と魂の断捨離がどんどんできるなあって今思ってるところです。

 

「許し」っていうテーマ。自分ではずっとわかってやってきてたつもりでいました。

 

でも、本当の意味で許すという事は、本当に許す事を決めて、それを行わないと、手放せないんだっていう学びをしているところ。

 

それは決して簡単な作業ではないけど、自分の精神をあげていって、平和に幸せになるために、これからも日々の習慣にこの「許し」というワークを継続していきたいと思います。

 

7/23/2020