おけけんさんの「我が人生 あれこれ」 | おけけんさんのブログ

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自分の人生を振り返ったり、現在の自分をたまーに書いてます。

「家風呂事件」



記憶が蘇らないまま、新地へと移り住んだ私の家族。


引越しの記憶はないのだが、この時期の記憶は

意外と多い事に驚く。


まずは、家に中に風呂があった事。


今まで、銭湯の大きな湯船しか知らない私は

その湯船の小ささに驚きながらも


「この家にはお風呂がある」

「もう、脱糞しても白を切る事はできそうもない」

「風呂上りに、コーヒー牛乳は飲めるのだろうか」


などなど、色々頭を巡らせていたに違いない。


未知の家風呂が、よっぽど嬉しかったのか

その小さな浴槽が、次第にお気に入りの場所となっていく。


浴槽といっても現在のような、例えばステンレスバスであったりとか

ポリプロピレンのこ洒落た物ではなく

セメントに小さなタイルをいくつも貼り合わせた

角がしっかりある、ただ四角いものであった。


この浴槽の中で、私はよく一人で遊んでいた。

もちろん、水が張っていない状態であるが。


ある時は、おもちゃを持ち込み

またある時は、手ぶらでただ、浴槽の中にいるだけといった具合だ。


やはり、この頃には私の心には「孤独を愛する」気持ちが

芽生えていたんだと思う。


不思議と、正規な入浴シーンは浮かんでこない。

せっかく家風呂があるのだから、間違いなく利用していたはずなんだが・・・。


それとも、家族全員が家風呂初体験に舞い上がり

使うのがもったいないといった貧乏性むき出しで

使わなかったのであろうか。


ここから銭湯に通った記憶もなければ

家族全員が、ホームレス臭を放っていたわけでもなかろう。


いや、待てよ・・・。


石鹸で洗髪していたような気がするが・・・よく思い出せない。



現在では、家に風呂があるのが当たり前というか

当たり前とも感じない存在の家風呂であるが

昭和40年前後に生きていた少年としては


「風呂付の家 バンザーイ!バンザーイ!」


なのである。