あくまで私の解釈と個人的な感想です。

ネタバレが嫌な方は、パスして下さいね。


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ずっと頭から離れないんだけどね、

なんで、ぜんじゅうろうさん(だったと思う)は、片目の鬼にならなきゃなかったの!?


不運な子供時代を乗り越え、真面目に働き、親代わりの親方に恩返しすることを決めてた、
心優しい、穏やかな青年…。




確かに、直接かかわった人達がいる!

まるで、社会のいじめの縮図だった…。


でも!?

なぜ!?

あの人達は初対面の人にあそまで絡んだ?



それはきっと噂…?

町中の人の噂…。

噂が噂を呼び、

憶測は事実として語られ、さらに尾ひれがつき…、



ぜんじゅうろうに会ってもいない人達さえ、会う前からぜんじゅうろうを憎んでいたのだ。



では、なぜ噂はたったの?



それはきっと、

一人一人の心から。


好奇心、
さげすみ、
軽蔑、
侮蔑、
思い込み、
恐怖、
心配、


それらは、噂を悪意のある陰口に変えていったのだと思う…。


その勢いの前では、誰がぜんじゅうろうを守れただろうか…?



私は、ぜんじゅうろうが鬼には思えない…。


本当に心が鬼なら、お役人様に対して、
「殺してやる!」
と言うんじゃない?

でも、ぜんじゅうろうの言葉は…。



ラストの壮絶な立ち回り!
ぜんじゅうろうの目は、残忍な鬼の目と言うより、
目の奥に深い哀しみのにじむ目だった…。

私はその目を観て、泣きました。
泣けて泣けてどうしようもありませんでした。



そして、もう1つ、涙の訳は、

自分が直接害を受けた訳でないのに、ある人を苦手に思う心、

大事なものを守る為に、大切な人を傷つけたであろう心、


お芝居の中に観た心の中に、そんな自分の心を観たからなのでしょう。



一人一人が自分の心を守れたら、
世の中もうちょっと平和になるかも?

そんなことさえ考えました。





それにしても、
強烈な血糊デビューでした。
ショックが大きすぎたので、血糊はもう観ないほうがいいかな…。