こんにちは。
アラカンのおけいです。
立ち寄っていただき、ありがとうございます。
黒塗り歴史とまではいいませんが、去年まで夫にひた隠しにしてた着物と帯と長襦袢。。。。
新潟のハーブ染めの女性作家さんのものです。(←と思ってたけど、新潟十日町のある染め工房の方のお品物をこの前見てわかったんですが、作家さんオリジナルではなく工房の型？絵？みたいで、同じ構図の帯尺を見ました。)
長着は、生成りベージュの紬に桜、桔梗、女郎花、野菊の型絵染めのように見えます。
かわいくて可憐な野菊。
『たみさんは野菊のやうな人だ～』がふと頭に浮かんだ人いますよね？！
そして写真では墨黒に見えますが、濃紫地色に牡丹のお太鼓柄です。
八掛けは当時の担当者さんがこれがいいですよって選んでくれたのを思い出しました。
好きな色で良かったです
この着物と帯を買った経緯は娘の海外ウェディングでした。
10日間ほど婿殿のアメリカのご実家やカナダ旅行にも行くことになっていたので、レンタル着物は値段のことを考えると除外。。。どうしようかと悩む日々でした。
この頃は『リサイクル着物』なんて言葉や、存在すら知りませんでした。
で、飛び込んだのがダンスレッスンでよく行っていたショッピングモールの中にある全国大手チェーン着物のお店です。
そこで相談にのってもらい海外には洗える着物を～ってことで初めて誂えました。
そして、まぁ～なんですよ。。。
そういう繋がりができれば、アレです、アレ！！
『展示会へのご招待』
『店内展示会』は、何時ごろに行くという予約制でした。(きっと今でもそうされていると思います。)
お茶とお土産もあるっていうことで楽しく話して、狭ぁ～い店内を一方通行にして素敵な着尺や帯尺を見て巻き巻きタイムとなります。
何故、あの時、この着尺を選んだのか全く記憶にございません。。。
確かに「かわいいですね」とはワタシのことだから絶対言ってマスマス笑っ
そして、販売担当者さんとの攻防戦
担当者さん
「その着物に合う帯はどう？」
ワタシ
「あぁ、はぁ。。。まぁ。。。」
担当者さん
「これとこれなら？どちらが好き？」
と聞かれて、
ワタシ
「好きなのはこの帯の色のほうが～」
そして巻き巻き終わって姿見を見ると～
これぞ、着物が素敵過ぎて自分が素敵に見えるマジック
勘違いも甚だしいこと、この上無し。。。
はい、やってしまいましたー
その後、仕立てあがったとの連絡を受けて夫に見つかることなく無事に持ち帰り、とにかくカビないように空調には気をつけて、たとう紙を開くこともなく、着物キーパーを知ってからは着物キーパーに入れて目にいれないようにしてきました。
見ない見ない
見えない見えない
その後は2回ほど夫と一緒にこのきもの店さんの展示会も行きました。
一番心に残ったのは、向こう側が殆んど透けて見える素敵な『蝉の羽』のように薄い羽織•コート地でした。パンフレットも捨ててしまい、お名前も忘れてしまいましたが、職人気質のカッコいい作り手さんも来場されておりました。
だけどあまりにも高額過ぎて買えませんでした
(今でも、あの羽尺は素敵だったなあと思い出します
)
この着物と帯を夫に告白したのは去年。。。デシタ。。。
いつも行く呉服店さんの店内展示会で、新潟十日町のある染め工房さんとお話をしててハーブ染め女性作家さんが所属していることがわかり、その時一緒にいた夫にカミングアウトしました。。。
「実は、むか～しむかしアノきもの店でハーブ染め女性作家さんの着物買ったのよね」
その時告白はしたけど、それからも実物は見せたことはありませんでしたが、今年やっと広げてみてコーデの写真を撮り夫に見せました。
見て一言
夫「いいやん」
置きコーデの写真を見せてワタシもやっと気が楽になったためか、「今年こそ着てみようかな」なんてことも話せるようになりました。
(今年は袷なので気温が高くあついのでまた来年かなとまたまた先送り
)
で、
着物キーパーから着物と帯を出した時驚いたことがありました。
ええぇ～？！
そう言えば、思い出しました！
「洗える着物と一緒に東レシルックの襦袢も誂えたから要らない」と言ったら販売担当者さんに、
「せっかく素敵な着物と帯を誂えるのだから裄丈の揃った長襦袢のほうがいいわよ」
って言われました。。。。
きっと逃げれなくなったのと、新しいのが欲しいという気持ちの鬩ぎ合いに欲しいという気持ちがニョキニョキムクムク大きくなって、
「じゃあ作ります」
なんて言ったに違いありません。。。。
今思うと無理しても誂えておいてよかったかもしれませんが。。。頑張ったよ、ワタシ。
ただその後、そのお店には当時の店長さんのちょっとムカッとする言葉で1年前後で行かなくなりました。
そんなこんなで終わりが良い思い出といかなかったから余計に見えない(見ない)ように仕舞い込んでしまい、自分で頑張って買った着物なんだから着たらいいのに、夫に内緒の買い物だからなかなか言い出せず、着ることも出来ない着物と帯となりました。。。。。勿体無い！！
ああ～勿体無い！
やっぱり着てナンボノモンですよね。
今年こそは着るぞ！と意気込みつつも一番怯んでしまった原因は↓
帯がお太鼓柄だからかな、ホントのところは。。。。
困ったことに
この帯を買った頃よりふた回り育ってオーバーサイズのワタシ。。。
不思議の国のアリスの帯で、前腹柄とお太鼓柄の中心の長さが肝だとわかったので、さっそく計測してみました。
ガチョーン
(↑絶対この昭和の擬音が合う)
ワタシの腹囲に合わせたら13センチ足りないやん。。。いや、できたら15センチ欲しいところです。
やっと日の目を見た着物と帯。
なんとかせなぁあきまへんでワタシ…。
昔ほどの『囲み』はなくなりつつあるんでしょうか。
今やSNS社会なので各々の呉服屋さんも気をつけておられるようです。
んが、「欲しい～！！」と思う買い手の気持ちの揺らぎが有る限り鬩ぎ合いはこれからも続くんだと思います。
あぁ～現に、ついこの前も
ワタシの場合は家族に内緒の大きな買い物は楽しくないし、後がめんどくさいのでもうしない(出来ない)です。
さてさて、皆様の内緒のお買い物のカミングアウトはどんなタイミングでしたか？
あ、60代で亡くなったおしゃれな義母のタンスは内緒のお買い物でいっぱいでしたよ～。
タンス全てを片付けた義父はビックリして笑ってました。
我が家はワタシ達二人いなくなった後、娘がビックリして怒るだろうなぁ～って夫と話してます
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