銀色夏生さんの詩集が大好きです
高校生の時に出会ってからずっとファンで、書籍の殆どを所持しています
何十冊もあるそれらは、何度も数え切れないくらい読み返してぼろぼろです
1991年からずっと続いている「つれづれノート」は、何気ない日常を綴ったエッセイで、銀色夏生さんの私生活や物事に対する感じ方が記されています
私は彼女のものの捉え方、言葉の選び方、生き方に、つれづれノートを通してとても影響を受けました
若かりし頃には迷い、悩み、鬱々とした日々を送り、恋愛も結婚も出産も子育ても、銀色夏生さんの経験の全てが写真とともに記録されていて、新刊が出るのがとても楽しみでした
一人の女性が歳を経るにつれて、自分のこれからをいつも真っ直ぐに見据え、どんどん身軽になり、要らないものを見極める生活に流れていく様が日記のように淡々と綴られています
「考えたことが未来を作る。」
「今日考えた明るさと暗さの配分がそのまま明日に適用されるとしたら、明日のために明るいことを考えていたいと思う。」
銀色夏生さんの言葉には形だけでなく、重みがあり、私は読む度はっと気付かされるのでした
私も自分の人生のこれからを考えると、シンプルにしていきたい、そう思います
必要ないものはどんどん切り捨てて、いつでも身軽でいたい
自分のしたことは取り消せない
物事が進んでいってから、「こんな筈じゃなかった」と後悔しても取り戻すことは出来ません
起こしたことは、不可逆だから
人生が不可逆的であるのと同じように
